ちくま学芸文庫<br> 独裁体制から民主主義へ―権力に対抗するための教科書

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ちくま学芸文庫
独裁体制から民主主義へ―権力に対抗するための教科書

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  • サイズ 文庫判/ページ数 176p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784480094766
  • NDC分類 313.8
  • Cコード C0131

出版社内容情報

すべての民主化運動の傍らに本書が。独裁体制を研究しつくした著者が提示する非暴力による権力打倒の実践的方法。BBCで紹介され話題に。本邦初訳。

内容説明

アメリカの非暴力闘争研究家による独裁政権打倒のロードマップ。本書は、東欧諸国の「オトポール!」、「アラブの春」やウォールストリート占拠など、すべての抵抗運動の渦中で人々に教科書として読まれた。史上数々の独裁体制を緻密に分析・研究した成果を踏まえ、非暴力の反体制運動の全体像を示し、誰もが展開できる具体的な小さな戦略を粘り強く続ける実践的な方法論を解き明かす。世界で数々の賞を受けたドキュメンタリー映画「非暴力革命のすすめ―ジーン・シャープの提言」がNHK・BSで放映されるや、大きな注目を得た。世界29言語で読まれるシャープの主著の本邦初訳。「非暴力行動の198の方法」を付す。

目次

第1章 独裁体制に直面することの現実
第2章 交渉に潜む危険性
第3章 政治的な力は何に由来するのか?
第4章 独裁政権にも弱みがある
第5章 力を行使する
第6章 戦略計画の必要性
第7章 戦略を立案する
第8章 政治的抵抗を応用する
第9章 独裁体制を崩壊させる
第10章 永続する民主主義のための基礎作り

著者等紹介

シャープ,ジーン[シャープ,ジーン][Sharp,Gene]
1928年、オハイオ州生まれ。オハイオ州立大学卒業後、オックスフォード大学で政治理論の博士号を取得。マサチューセッツ大学ダートマス校で教壇に立ち、またハーバード大学国際関係センターで30年以上の研究生活を過ごす。1983年にアインシュタイン研究所を創設し、自ら上級研究員として在籍

瀧口範子[タキグチノリコ]
ジャーナリスト、編集者。テクノロジーや建築を中心に執筆活動をしている。上智大学外国語学部を卒業。スタンフォード大学工学部コンピュータ・サイエンス学科客員研究員(フルブライト・ジャーナリストプログラム)。シリコンバレー在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

藤月はな(灯れ松明の火)

78
独裁体制は民衆が「支配されているが、それを訴えた所で己が危険になるし、どうしようもない」と思い、従う事によって成り立っている。しかし、その現状を打開するため、暴力で成し遂げた自由は権力者の首をすげ替えただけの独裁体制へと転じてしまうのは事実だ。そこで本著は、独裁体制のアキレス腱を提示した上で非暴力を訴える。この非暴力は人心に訴え、支配システムを脆弱化させる事で広がりを見せる行動の事を指している。この非暴力が生かされているのが、キング牧師らの行進やマーケット・バスケットのCEO解雇に対してのデモだったんだな2018/07/14

雪月花

38
友人に薦められて読んだが、わかりやすく平易な言葉で書かれているようで、表面的な論理に終始しているような印象を受けた。具体的にどうすれば良いかは各国家や民衆に考えろということなのかな。独裁政権を弱体化していくには、非暴力的な戦略計画が必要というのはわかるのだが、最後に自由を勝ち取るのは簡単ではなく、自由を得るために何が必要か把握できれば行動の流れを描き出せると書かれていて、そりゃ言われなくても誰でもわかるよ、という感じでもう少し踏み込んで書いてほしかった。わかるようで何か物足りない本だった。2023/12/14

ロビン

25
自身も兵役に関する不服従で9か月あまり投獄された経験のあるアメリカの非暴力闘争研究家が、ビルマの亡命外交官の要請によって書いた本である。「アラブの春」やウォールストリート占拠など多くの抵抗運動で教科書として読まれたという。よく計画され、慎重にかつ粘り強く、犠牲を伴う勇気をもって実践される非暴力の運動は、本当に独裁政権を打倒すことができるということ、諦める必要はないということを教えてくれる名著と思う。参加者の生命を極力守りつつ民主主義社会も守っていくため、賢明に、効果的に行うことが重要なのだ。勉強になった。2023/01/05

テツ

21
ビルマが民主化することを願い書かれた本。独裁に立ち向かうには短絡的な(一時期流行っていたあまり賢くなさそうな若者たちが無駄に行進するデモのような)手段は意味がない。決して諦めず力を抜かず鋼のような意思をいつまでも持続させること。戦略を練り上げること。真の意味で独裁が行われているような国で民主主義を手に入れる戦いは辛く険しく果てしないのだということが少し理解出来た気がする。こうした本当の戦いを上っ面の政治活動にしかアイデンティティを見出せない子たちは読むべきだと思う。2017/06/16

takeapple

19
ビルマの民主化闘争の為に書かれたのか。そしてあちこちで読まれてきたんだ。 非暴力不服従は何もしないことではない、抵抗だ。例え遵法闘争であっても体制側の打撃が大きいことは、かつての国鉄の遵法闘争で明らかだし、今後この非暴力不服従の考え方は日本の将来に大いに役立つと思う。2022/05/01

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