出版社内容情報
世界的数学者が教える「使える」数学第二弾。非ユークリッド幾何学、リー群、微分方程式論、ド・ラームの定理など多彩な話題。
内容説明
数学好きの読者に贈る“使える数学”第2巻。前著『数学をいかに使うか』を読んでいなくても楽しめる。非ユークリッド幾何学、リー群のほかド・ラームの定理、p‐進数とハッセの原理など話題多数。有用さという視点から数学の広い世界を展望できる得難い入門書。書き下ろし文庫オリジナル。
目次
1 Gauss‐Bonnetの公式
2 非ユークリッド幾何学
3 確率についての雑感
4 初等整数論のやり方と多元還
5 定積分の近似計算からRiemann予想まで
6 微分方程式の使い方
7 多様体からLie群へ
8 de Rhamの定理
9 p‐進体とその使い方
著者等紹介
志村五郎[シムラゴロウ]
1930年生れ。東京大学理学部数学科卒業。現在プリンストン大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
オザマチ
15
再読。微分方程式や定積分の話題は馴染みがあるが、それ以外はまだ難しい。非ユークリッド幾何学の話題はやや簡単で、もっと多くの人が学ぶべきというのもその通りかと思う。2015/10/14
オザマチ
12
再読。非ユークリッド幾何学を図なしで解説しているのは珍しい。文章のとおりに頭に図を描いてみると確かにそのとおりなんですよね。2021/12/24
オザマチ
5
教科書や大衆向けの数学本では知ることのできない、数学の分野同士のつながりや応用を知ることができる本だと思います。2013/02/19
MAT-TUN
1
この峻厳さ、心地よい。2012/02/09
disktnk
0
谷山・志村予想(定理)やモジュラー性定理で有名な志村五郎先生によるガチの数学エッセイ第2弾.前巻と同様に,線形代数や微積分の初歩の後に続く内容とのことだけど,そもそも数学のために使える数学を語るというテーマなので,理解は困難(というかほとんど理解できていない).著者自身も微積分の初歩という範囲の曖昧さを自覚しているようで,「6.微分方程式の使い方」は微分方程式論の解の存在定理がテーマであり,一番すんなり入れた章だった.2012/07/14