ちくま学芸文庫<br> 知覚の哲学―ラジオ講演1948年

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ちくま学芸文庫
知覚の哲学―ラジオ講演1948年

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  • サイズ 文庫判/ページ数 423,/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480093899
  • NDC分類 135.5
  • Cコード C0110

内容説明

『行動の構造』と『知覚の現象学』によって、フランス哲学界に確乎たる地位を占めたメルロ=ポンティは、自らの哲学を語るラジオ講演(1948年10‐11月)を行なった。時代が大きく動くなか、それまでの価値観は新しい世界観へと変貌する。メルロは、文学・美学・科学・心理学・哲学史などをも考察の対象とし、哲学の志向性は意識から身体へと大きく転身して「存在論的転回」を遂げたことを宣言する。本書はその記録であり、メルロ哲学の核心をメルロ自身が縦横に語った刺激的な書。訳書による丁寧な解説は、メルロ哲学後期の主著『見えるものと見えないもの』読解への道筋を与える。本邦初訳。

目次

第1章 知覚的世界と科学の世界
第2章 知覚的世界の探索―空間
第3章 知覚的世界の探索―感知される事物
第4章 知覚的世界の探索―動物性
第5章 外部から見た人間
第6章 藝術と知覚的世界
第7章 古典世界と現代世界

著者等紹介

メルロ=ポンティ,モーリス[メルロポンティ,モーリス][Merleau‐Ponty,Maurice]
1908‐61年。高等師範学校卒業。実存哲学、現象学的思想を代表するフランスの哲学者。人間の行動、身体、言語、藝術などについて深い哲学的洞察を示し、さまざまな文化領域にいまなお大きな影響を及ぼし続けている。サルトルとともに雑誌『レ・タン・モデルヌ』を創刊し、多くの政治的発言も行なう

菅野盾樹[スゲノタテキ]
東京大学人文科学研究科博士課程単位取得退学。現、東京工業大学世界文明センター・フェロー、大阪大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

かわうそ

41
ポストモダンにおいて発見された完全無欠な人間など存在しないというこの事実は一見すると良いように思えます。というのも、神から授けられた理性の完成を夢見ると、理性を持っていない存在に対して冷たくなってしまうということがありました。つまり、完全無欠な人間がいると仮定すると、理性を持たない人間を迫害するということに陥ります。それがヒューマニズムや民族主義の根底にあるわけですが、ポストモダンはそれを破壊したわけです。しかし、この破壊は一方で人間は完全には到達できないだろうという諦めを人間に植え付けてしまいました。2023/05/24

i-miya

30
2011.10.07 (カバー) 『行動の構造』と『知覚の現象学』でフランス哲学界に確固たる地位を占める。ラジオ=1948.10-11、2ヶ月間。考察の対象に、文学、美学、科学、心理学、哲学史をも含めたもの。哲学の志向性は、意識→身体へ、「存在論的転回」をとげた、と宣言。後の『見えるものと見えないもの』読解への道筋が見える。2011/10/07

キョートマン

18
知覚に基づく世界が科学に基づく世界とは別に存在しているというのはまあ納得する。原文は短いが訳者が気合をいれて注釈をいれまくってるので分厚い。こんな難しい哲学講演をラジオで垂れ流すフランスの文化ってすごいな。2021/07/31

Gokkey

14
「存在論的転換」という言葉で表現されるフッサール、ハイデガーから受け継ぐ意識から身体へのシフト。何かに投企する上で関わり合うモノから手掛かりを得る世界内存在という在り方はそれ自体で身体的本性を暗示する。メルロポンティはこの身体性にとことん拘り、人間の志向性の本質を運動志向性とする。つまり知覚と行為は表裏一体であり、何かを見ることは自身をそのモノに適合させる事を意味し、本書でも芸術論にこの考え方が端的に表現されている。本書はラジオ講演の内容との事だが、この内容を口頭で話をされて理解出来る自信は全くない…2024/02/23

グスタフ

7
真摯に考えることを失わなければ、戦争をもたらした文明の限界に思いを寄せる時期。1948年のラジオ講演より。デカルトが〈知覚〉の確実性を疑うところから到達したコギトは、肉体から離れ、住んでいる世界の上空を飛翔する観察者の視点をもたらし、近代科学、文明の発展に寄与した。それに対して、メルロは〈知覚〉を人間の現実の生を反映した存在様態ととらえ、そこから決して離れない。生身の体を持ち、さまざまな想いを抱えながら世界に住み、自らも世界を構成しているのが人間存在なのだ。2013/03/23

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