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ちくま学芸文庫
大数学者

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  • サイズ 文庫判/ページ数 257p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480092779
  • NDC分類 410.28
  • Cコード C0141

出版社内容情報

激動の人生が紡ぎ出す現代数学誕生夜話
決闘の凶弾に斃れたガロア、革命の動乱で失脚したコーシー……激動の十九世紀に活躍した数学者たちの、あまりに劇的な生涯。

内容説明

1832年5月29日夜、刻一刻と迫る決闘の瞬間に追い立てられながら、2篇の論文を書き残したエヴァリスト・ガロア。凶弾に斃れ死を悟った彼は、「僕は、20歳で死ぬためには、あらんかぎりの勇気を奮ったのだよ」とつぶやいたという。しかし彼の遺した方程式論は、その後“ガロア理論”として大発展することになる―。激動の19世紀に、二十代で不朽の業績を挙げた大数学者たちにはそれぞれの劇的な生涯があった。ガロアのほか、ガウス、コーシー、アーベル、ヴァイエルシュトラス、リーマンを軸に現代数学誕生夜話をドラマチックに描き、多くの若者に夢と勇気を与えてきた名著。

目次

1 ガウス
2 コーシー
3 アーベル
4 ガロア
5 ヴァイエルシュトラス
6 リーマン

著者等紹介

小堀憲[コボリアキラ]
1904‐1992年。福井県生まれ。1929年京都帝国大学卒業。第三高等学校教授、京都大学教授、京都府立大学学長を歴任。京都大学名誉教授。1973年レジオン・ドヌール勲章(シュヴァリエ章)受勲。専門は複素解析学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

高橋 (犬塚)裕道

3
星3.5。飛躍的に発達した19世紀の数字、20世紀への大きな遺産となった19世紀の数字を6人の大数学者を軸に書いた伝記。 大変面白いのだが数式がそこそこ出て来て難しい。又初出は戦前らしく「函数」と言う単語が矢鱈出て来る。これは「関数」なのだが慣れないこちらは戸惑う。でもそれは常用漢字なんぞを決めると言う愚行が抑の原因なので筆者に罪は勿論ない。 然し本当に皆天才で栴檀は双葉より芳し!なのであった。元数字好きとしては読んでいて気持ち良かった。2016/02/14

レオンハルト=フリードリヒ=ソートイ

2
大数学者は貧乏と戦いながら数式を残した。アーベルは26でこの世を去った。ガウスは20で決闘して死んだ。ヴァイエルシュトラスは体育教師をしながら研究を続けた。 数学好きにはたまらない一冊。2012/08/17

Masaru Kamata

0
18世紀から19世紀に生きた6人の数学者の人生を、淡々とした名文で伝えている。生まれ、家族、幼少の頃の才能に溢れるエピソードや、数学者として職を得るまでの苦難の数々。若き日から晩年まで書き続けた沢山の論文の運命や、他の数学者たちとの出会い。どれも、余程の調査と原典の読み込みがなければ書けないような奥深さである。行間には、これら数学者たちへの敬愛の情が湛えられており、川端康成の掌の小説を読んでいるかのようだった。アーベルの話は特に悲しく、ヴァイエルシュトラスとソーニャの話はまことに興味深いものであった。2018/09/12

Yggdrasill

0
本書は、1968年5月10日、新潮社により刊行されたものである。6人の大数学者、ガウス、コーシー、アーベル、ガロア、ヴァイエルシュトラウス、リーマンが紹介される。数学を志す若者にぜひ読んでもらいたい1冊。2010/11/23

ホウジ

0
18世紀を代表する数学者たちの生き様が綴られた数学史本。いつかは、彼らが世に残した数学的成果の意味を理解できるぐらいにはなりたい。2010/02/23

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