ちくま学芸文庫<br> 新 物理の散歩道〈第2集〉

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ちくま学芸文庫
新 物理の散歩道〈第2集〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 247p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480092328
  • NDC分類 420.4
  • Cコード C0142

内容説明

塗ったペンキが垂れ下がってできる不規則な模様、カップから立ち昇る湯気が液面上に描く亀甲模様、雪の結晶が成長するときの樹枝状の模様。つながりのなさそうなこれら現象にじつは共通するものがある。不安定な状態が安定な状態に落ち着こうとする変化の過程で過渡的に現われる模様なのだ。ありふれた現象ながら、意外にも古典的手法では説明がつかないという。古典理論の破れ目から見えてくるものとは何か?ほかに、ゴルフのバック・スピンはグリーンの表面状態に無関係という話、昆虫の羽ばたきの最適解からわかる、うちわの大きさ・材質の最適解など、話題は多彩。

目次

メガネを合わせる
車と足
レールのいらない軌道車
生物の設計
横っ飛び式思考法
感じと理屈
「であろう」の背景
ゴルフのバック・スピン効果
入学試験とジャガイモ
素人私有財産論
昆虫のはばたき
アユと泳ぐ
一本の針金の謎
こまの不思議
アブクの物理学
流れ模様
焼畑方式の図書館
保存図書館の構想

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

へくとぱすかる

47
「であろう」という言葉は、英語に翻訳できないという。遠回しに言う言い回しも論文としては失格らしい。これはショックだが、要は外国の発想と日本の発想の相違。「素人私有財産論」は、所有ということについて分析したもので、理解しやすくて哲学的だと思う。ラストの「保存図書館の構想」は、読書家には耳の痛い提言。せいぜい本を増やさないように心がけたいものです。2018/12/11

壱萬弐仟縁

35
1975年初出。タイヤの騒音で雨の日のタイヤは、シュルシュルという高温が発生する。タイヤの踏み跡の中央線上に向かって泥水が集まった模様。溝が深いと空気を吸い込む。すりへったタイヤは全面に及ぶため騒音がひどいという(035頁~)。クルマにはワイパーゴムもあるが、タイヤのない、地上から浮いて走る乗り物はいつ開発されるか? 機械と生物の違いで最重要は、生物の場合、長時間かけて進化してきたこと(066頁)。ケンブリッジ大学基礎医学部デ・ボーノの横っ飛びして新しい道をさがす思考法(083頁)。2016/06/01

ゲオルギオ・ハーン

15
物理学者グループ『ロゲルギスト』のエッセイ(1973~75年に雑誌『自然』に掲載)。物理学者はどういう発想で物事を考えているかという視点で読むと面白い。『車と足』で提案されている騒音のない電車、ムカデ電車というのが図を見るとエッセイ掲載後の45年後に実現する4足AIロボットに似ていて面白い。最後の図書館の蔵書整理提案も今なら当たり前の複数の図書館をネットワーク化して限られたスペースで効率的に管理するというのも時代を先取りしていた印象があって読んでいて面白かった。2021/05/03

joyfuton

6
物理学者たちが50年前にブログやってたらこんな感じだったんだろうなあ。ゴルフボールの摩擦や、図書館の効率よい本の入れ方など、物理学者っぽい発想の随筆がたくさん。派手ではないけど知的好奇心をくすぐられる本だった。2015/02/07

tohmek

4
「焼畑方式の図書館」「保存図書館の構想」に加え、巻末の呉智英「物理エッセーの魅力」が面白い。2010/02/05

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