ちくま学芸文庫<br> 熱学思想の史的展開〈1〉熱とエントロピー

個数:
電子版価格
¥1,320
  • 電書あり

ちくま学芸文庫
熱学思想の史的展開〈1〉熱とエントロピー

  • ウェブストアに1冊在庫がございます。(2024年05月08日 09時00分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 文庫判/ページ数 386p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480091819
  • NDC分類 426.02
  • Cコード C0142

内容説明

ニュートン力学のあとを受けた18~19世紀は、熱をめぐる世紀となった。なぜ熱だったのか?本書は、科学者・技術者の実験や論理を丹念に原典から読みとり、思考の核心をえぐり、現代からは見えにくくなった当時の共通認識にまで肉薄する壮大な熱学思想史。迫力ある科学ドキュメントでもある。後世が断ずる「愚かな誤り」が実はいかに精緻であったかがじっくりと語られる。新版ともいえる全面改稿の全3巻。第1巻は、熱の正体をさぐった熱力学前史。化学者ラヴォアジェが熱素説の下で化学の体系化をなしとげ、より解析的に熱を取り扱う道が拓かれるまで。

目次

第1部 物質理論と力学的還元主義(機械論的自然観と熱―ガリレオをめぐって;「粒子哲学」と熱運動論の提唱―ボイルをめぐって;「ボイルの法則」をめぐって―ボイル、フック、ニュートン;引力、斥力パラダイムの形成―ニュートンとヘールズ ほか)
第2部 熱素説の形成(不可秤流体と保存則―ブールハーヴェとフランクリン;スコットランド学派の形成―マクローリン、ヒューム、カレン;熱容量と熱量概念の成立―カレンとブラック・その1;潜熱概念と熱量保存則―カレンとブラック・その2 ほか)

著者等紹介

山本義隆[ヤマモトヨシタカ]
1941年、大阪府生まれ。東京大学理学部物理学科卒業。同大学院博士課程中退。現在、学校法人駿台予備学校勤務(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

gonta19

57
2008/12/25 セブン&yに注文2008/12/27 届く。2015/9/18〜10/4元駿台生にとってはカリスマ教師である山本義隆大先生の著作。今回は熱力学の哲学的なお話。第1巻は古代からラボアジェまで。浅学で知らなかったが、ロバート・フックがボイルの弟子だったとは!難しいが面白い。続いて2巻へ。2015/10/04

roughfractus02

8
重力なる概念が磁石に由来し、そう呼ばれぬまま議論された科学史を網羅した『磁力と重力の発見』以前、著者は本書で、まだ熱と呼ばれないまま議論されたエーテル(ニュートン)、空気(ヘールズ)、火(ブールハーヴェ)に関する17世紀の仮説と検証を列挙している。これら議論が試行錯誤しながら定量化可能なモデルとして提起するのは、粒子である。本書後半は、18世紀に熱素なる粒子から出発する理論(カレン、ブラック)が、温度と熱量の2概念を導出し、さらに比熱に関する比熱・潜熱と比熱変化という2種のパラダイムに分岐するまでを追う。2019/02/19

BIN

7
熱学史で、1巻はラボアジェくらいまで。普通に物理を学んでいても振られてることもはない熱学の変遷が語られている。マニアックです。今では熱というか温度の大小だが、昔は温かいのと冷たいのが両方存在していたと考えられていたみたい。定性的から定量的な表現に至るまでの長いこと。化学で最初に習うボイルの偉大さがよくわかるところです。熱や火という物質が存在していても不思議ではない。次巻あたりで気体分子運動論登場するかな。2021/10/05

無重力蜜柑

3
素晴らしい。文系だから理科は物理基礎と化学基礎しかやったことがなく、「何となく点は取れるけどよく分からん」状態のまま大学生になってしまった。熱学に関する理論の発展史を思想史的に記述しており、非常に馴染みやすい。ただ、現時点では理科基礎のおぼろげな知識でも議論についていけているが、第三部までしっかり理解できるか不安ではある。2020/06/26

maqiso

3
天文分野では成功した機械論や力学的自然観が多様な現象を見せる化学ではうまくいかず、スコラ哲学の影響を受けた定量的物質論が実験方法とともに洗練されていく様子が細かく見えて、非常に面白い。還元主義から実証主義に移りつつも、熱を物質とみなしてしまうのが黎明期という感じがする。2019/04/07

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/547810
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。