ちくま学芸文庫
使える現象学

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  • サイズ 文庫判/ページ数 349p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480090584
  • NDC分類 116.7
  • Cコード C0110

内容説明

現象学は、いまや社会学や文化人類学、精神医学など広汎な学問分野に大きな影響を与え、その思考方法は哲学の枠を超えてさまざまな可能性へと開かれている。しかし、難解な専門用語に阻まれ現象学を学ぶのは容易ではない。本書は、学んで覚える現象学への入門書ではなく、「現象学を行う」ための実践的な手引き書であり、現象学的な予備知識がなくても、自ら現象を探しだし、探究を進められるように読者を導いてくれる。難解で複雑な諸問題に取り組む能力の獲得をめざし、役に立つ現象学が身につく一冊。世界各国で翻訳されている著名な書。練習問題つき。本邦初訳。

目次

第1章 観察すること
第2章 叙述すること
第3章 反省すること
第4章 意図すること、評価すること、信じること
第5章 体験すること
第6章 分析すること
第7章 吟味すること

著者等紹介

エンブリー,レスター[エンブリー,レスター][Embree,Lester]
1938年、サンフランシスコ生まれ。New School for Social ResearchでA.グールヴィッチ、D.ケアンズに現象学を学ぶ。現在、フロリダ・アトランタ大学教授。現象学高等研究所所長を経て、現象学的立場からの文化科学理論、環境主義、理論的考古学などに関する膨大な研究論文と著書あり。アメリカ国内に留まらず世界的な規模で現象学運動を展開

和田渡[ワダワタル]
1949年生まれ。阪南大学教授。西洋哲学(現象学)専攻

李晟台[イソンテ]
1958年生まれ。日本学術振興会外国人特別研究員。社会学専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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袖崎いたる

3
この本はザ・和訳文という調子の文章が続くし、現象学用語が一般的な術語と、狙ってそうなのか、違っている。後者は許せるが前者に関しては訳者を恨まざるをえない。この本によれば、現象学というモノの見方は、全体としての対象を構成する関係、構造、部分を要素の束として見、それらが如何に相互依存的であるかを問い、それに対して記述的に答える態度を指す。つまり空間占有的なモノを、むしろ時間所有的なコトの系に還元するのである。分析をより共主観的なものにするなら、そのモノの可能態を窺う形相的還元をせよってわけ。2015/05/29

ソノダケン

1
「本書では『高級文化』でも『大衆文化』でもなく、人間以外の存在も共有している『基本的な文化』を強調する」。ふむふむ、つまり現象学は人間以外でもなんらかの形で理解できるんですね! 現象学とゆうプロジェクトはときに人を驚かせるし、胡散臭いとも思わせる。2015/01/20

ちぬ

1
フッサールやメルロ=ポンティの合間に読んでみた。演習はやってません。さらっと流したのみ。他を読み進めながら、演習もやってみます。でも、考えるきっかけをくれるので悪くない。あくまでも補助教材的な雰囲気。しかし、悪くない。2013/05/31

ますみ

0
演習を一通りやるとかなり重い。入門書しか読んだ事無いので何とも言えない。4章以降からが重要でその前は考え方の軽い練習って感じ。2009/08/25

user

0
フッサール御大読んでたほうが、よほど「現象学」を「使える」んじゃないか?2008/10/14

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