ちくま学芸文庫
益田勝実の仕事〈1〉説話文学と絵巻・炭焼き翁と学童・民俗の思想ほか

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  • サイズ 文庫判/ページ数 591p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480089717
  • NDC分類 081.6
  • Cコード C0139

内容説明

説話文学は、人間および人間性の問題を、複雑な構造においてつかもうとする文学である。―研究史を画した『説話文学と絵巻』(1960年)を中心に、「中世的諷刺家のおもかげ」「内陣の信仰と陣外の信仰」「大力女譚の源流」などから編む説話文学論。民俗学論では、柳田国男の学としての歴史観をとらえた「炭焼き翁と学童」、民俗学の形成史を論じた「民俗の思想」、「折口をふまえて柳田をどう見るか」などを収める。

目次

1 説話文学と絵巻(説話の世界;説話文学の方法;絵巻との交渉)
2(京の七月;中世的諷刺家のおもかげ―『宇治拾遺物語』の作者;内陣の信仰と陣外の信仰―『梅沢本古本説話集』のこと;言談の風景―説話・記録・説話集;大力女譚の源流)
3(『炭焼日記』存疑;炭焼き翁と学童;民俗の思想;柳田国男の思想(抄)
こちら側の問題―『南方熊楠全集第二巻』解説
民話の思想―伝承的想像の超克
宮本常一論の瀬ぶみ
折口をふまえて柳田をどう見るか)

著者等紹介

益田勝実[マスダカツミ]
1923年、山口県に生まれる。東京大学文学部国文科卒業。法政大学文学部教授を長く務める。国文学のみならず歴史学・民俗学などの方法を駆使し、日本人の精神的古層を明らかにした。また、高等学校用国語科教科書の編集にも携わり、国語教育への多くの提言を行った。実証と想像力のせめぎあうその緊張した文章は、多くの読者を魅了している

鈴木日出男[スズキヒデオ]
1938年生まれ。二松学舎大学特任教授、東京大学名誉教授

天野紀代子[アマノキヨコ]
1940年生まれ。法政大学文学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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Ken malawi

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「生活」や「人間性」など、過去の人々の心性を実感レベルで把握しようとした益田勝実の研究がよく現れていると同時に、マルクス主義の時代背景も感じる。説話と説話文学のテキスト的な特徴や、柳田民俗学の再解釈は刺激的。2018/01/11

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