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ちくま学芸文庫
オカルト生理学

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  • サイズ 文庫判/ページ数 217p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480088741
  • NDC分類 169.34
  • Cコード C0110

内容説明

マクロコスモス(宇宙)とミクロコスモス(人間)は、どのように照応しているのだろうか。人体を神の宮居、聖なる霊の神殿と観ずる秘儀の伝統は、忘却の危機にある。本書は、循環器系、呼吸器系、神経系を軸に、自我とその身体器官全般との関係について、神秘学的な観点から包括的に語った生理学の書。「人間は自分の本性から遠く離れてしまったので、自分自身を理解するためには、非常に遠い道のりを歩かなければなりません」。深い問題意識に貫かれ、粘り強い思考力と圧倒的な情熱が横溢するこの連続講義は、シュタイナーの医学、治療教育学を知る上で、不可欠の基本文献である。全面改訳決定版。

目次

人間の本性
講義の構成
人体形姿の二重性
脳と脊髄
脳と魂
オーラ
生理のオカルト的考察
心臓の二重性
人体の内界と外界
脾臓、肝臓、胆汁〔ほか〕

著者等紹介

シュタイナー,ルドルフ[シュタイナー,ルドルフ][Steiner,Rudolf]
1861‐1925年。オーストリア=ハンガリー帝国の辺境クラリエヴェクに生まれる。自らの思想を人智学(Anthroposophie)として樹立。1914年以降、スイス・バーゼルの近郊、ドルナハにゲーテアヌムを建設。ここを科学、芸術、教育、医療、農業の分野にいたる人智学運動の拠点とする

高橋巌[タカハシイワオ]
東京に生まれる。慶応義塾大学大学院博士課程修了。1973年まで同大学文学部哲学科、美学・美術史教授。現在日本人智学協会代表
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Gotoran

50
1911年3月20日~28日、プラハで行われた連続講義を収録した本書は、シュタイナーの医学、治療教育学さらにはマクロコスモス(大宇宙)とミクロコスモス(人間9との照応という神秘学の基本問題を研究する上で不可欠な基本文献であると云う。身体の諸器官の形態と活動には、通常の科学と医学側面からの解釈とは異なる霊的役割があるということを認識することができる。難解さは否めないが非常に興味深い内容であった。関連文献の『治療教育講義』(1924年)をも読んでみたい。2021/01/13

iwri

4
再読。本書は、シュタイナーのオカルト身体論の基礎文献である。高橋氏の後書きにあるように、照応関係や医療・治療教育との関わりが深い。しかし、『神智学』の読者は本書を読めば、同じ見解が異なる仕方で述べられていると感じるに違いない。とりわけ、本書の最後にシュタイナーが熱作用について語っているところは、『神秘学概論』などで地球記の目標を愛の獲得としている点、もしくは未来の人間を自由と愛の霊と位置づけている点との相似に気づくだろう。難解ではあるが、アントロポゾフィーの重要文献の一つである。2010/12/08

ヴェルナーの日記

3
プラハでおこなわれた連続講義における人体生理学を収録したもの。人体の構成・創生を神秘学の分野から講義している。内臓器官を惑星に喩えたり、人体の創生のプロセスの講義はユダヤの神秘思想であるカバラ思想に近く。「神秘学概論」の解説という意味合い強く、講義ということもあり、比較的容易な内容になっている。2013/01/17

Kazu Sakanashi

1
20数年前に読み、再読です。新しく気づかされる事が多々有り、得した気分です(笑)2013/04/20

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