ちくま学芸文庫
今和次郎―その考現学

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  • サイズ 文庫判/ページ数 405p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480088604
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C0123

内容説明

異色・異能の建築学者にして風俗研究家、今和次郎。東京美術学校図案科を卒業した後、柳田国男らとともに農村・民家の調査を行い、関東大震災後は「バラック装飾社」の活動や「考現学」の提唱で知られるようになる。人々の活動のさまざまな側面をただひたすら観察し、数量化し、記録する、その研究領域は服飾・風俗・生活・家政にまで及んだが、既存の「学問」とはあまりにも手法が異なるため、体系や方法論を欠いているとして、非難を浴びることもあった。一体、今和次郎とは何者か。「考現学」とはどんな「学」なのか。自らが拓いた「考現学」に込めた、暖かく深い眼差し、鋭敏な触覚が、今との交流の深かった川添登の筆で鮮やかに甦る。決定版評伝。

目次

1 考現学の誕生
2 都市と農村と
3 田園の考現学
4 考現学の方法
5 考現学派とその後
補論1 考現学の再構築―銀座調査を中心として
補論2 考現学―場所(トポス)の実証的研究
補論3 考現学modernologio

著者等紹介

川添登[カワゾエノボル]
1926年東京都生まれ。早稲田大学文学部哲学科をへて同大学理工学部建築学科卒業。建築評論家。現在、(株)シィー・ディー・アイ所長。未来学、生活学会等、多様な活動を展開。民間学である生活学を体系化したことで97年、南方熊楠賞を受賞。著書に『民と神の住まい』(毎日出版文化賞)、『生活学の提唱』(今和次郎賞)など
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