内容説明
「最も重視したのは、シャーマニズム的現象そのものを紹介すること、そのイデオロギーを分析すること、その技術とシンボリズムと神話とを検討することである」(序言)。著書の意図は明らかだ。実証的個別研究の一つとして本書を遇しては、その意図を見誤ることになろう。「超歴史的」、「類型的」アプローチから見えてくる宗教現象の普遍的古層こそが、エリアーデには重要だった。世界の再神話化を目指す、すぐれて20世紀的な試みとして本書を読むことが可能である。本巻には、南北アメリカ、東南アジアとオセアニア、印欧系諸民族、日本を含む東アジアを扱う第9章以降を収録。
目次
南・北アメリカのシャーマニズム
東南アジアとオセアニアにおけるシャーマニズム
印欧系諸族におけるシャーマンのイデオロギーと技術
チベット、中国および極東におけるシャーマンのシンボリズムと技術
相似せる神話、シンボルおよび儀礼
結論
著者等紹介
エリアーデ,ミルチア[エリアーデ,ミルチア][Eliade,Mircea]
1907‐86年。ルーマニア出身の宗教学者、作家。ブカレストに生まれ、ブカレスト大学ではルネサンス哲学を修めた。インド留学、母校での教授生活を経て、40年以降文化アタッシェとしてロンドン、リスボンに駐在。戦後亡命生活に入り、45年からパリ高等研究院教授、56年の渡米後はシカゴ大学教授。宗教の形態学的・現象学的研究の第一人者
堀一郎[ホリイチロウ]
1910‐74年。宗教学者、民俗学者。柳田国男の女婿。東京大学名誉教授。東北大学、東京大学で講じる。エリアーデとは、その著作の翻訳やシカゴ大学客員教授として親交があった
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