内容説明
著者はシャーマニズムを「エクスタシーの始源的な諸技術」と定義する。その担い手たるシャーマン、聖の専門家はいかにして誕生し、どのような活動を行うのだろうか。膨大な資料を駆使しつつ、シャーマンの召命と試練、象徴的な死と再生、めざましい超能力や、それを支えるコスモロジーに説き及ぶ本書は、比較宗教学あるいは宗教形態学の古典であるとともに、原初の世界と人間の普遍的な型に迫ろうとする情熱的な思想の冒険行でもある。本巻には、イニシエーションの諸相、衣裳と太鼓のシンボリズム、中央・北アジアのシャーマニズム、宇宙論などのテーマを含む第8章までを収録。
目次
概説 成巫方法=シャーマニズムと神秘的天職
イニシエーション的疾病と夢想
シャーマンの能力の獲得
入巫儀礼(イニシエーション)
シャーマンの衣裳と太鼓のシンボリズム
中央および北方アジアにおけるシャーマニズム(天界飛翔と冥界下降;呪術的治療―魂の導き手としてのシャーマン)
シャーマニズムと宇宙論
著者等紹介
エリアーデ,ミルチア[エリアーデ,ミルチア][Eliade,Mircea]
1907‐86年。ルーマニア出身の宗教学者、作家。ブカレストに生まれ、ブカレスト大学ではルネサンス哲学を修めた。インド留学、母校での教授生活を経て、40年以降文化アタッシェとしてロンドン、リスボンに駐在。戦後亡命生活に入り、45年からパリ高等研究院教授、56年の渡米後はシカゴ大学教授。宗教の形態学的・現象学的研究の第一人者
堀一郎[ホリイチロウ]
1910‐74年。宗教学者、民俗学者。柳田国男の女婿。東京大学名誉教授。東北大学、東京大学で講じる。エリアーデとは、その著作の翻訳やシカゴ大学客員教授として親交があった
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