ちくま学芸文庫
私は、経済学をどう読んできたか

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  • サイズ 文庫判/ページ数 554p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480087898
  • NDC分類 331.2
  • Cコード C0133

内容説明

経済思想の興隆と転換に興味を持つ読者を、偉大な経済学者自身の著作そのものへと案内する名著。『聖書』に始まり、商業革命・古典派経済学・限界効用学派などの変遷を辿って、ケネー、アダム・スミス、カール・マルクス、マーシャルからケインズ、シュンペーターに至るまで、経済思想の系譜を主題に、自らが意図した「壮大な説話」を紡ぎ出した物語学説史といえる。熟達した歴史的洞察と明晰な思索により、経済学に何を期待すべきかについて、ときにユーモアを、ときに辛辣な皮肉を交えた原典への寸評を通して語る。

目次

1 創世紀の経済思想
2 商業革命
3 古典派経済学
4 カール・マルクス
5 限界効用学派
6 二十世紀の経済学者たち

著者等紹介

ハイルブローナー,ロバート・L.[ハイルブローナー,ロバートL.][Heilbroner,Robert L.]
1919年生まれ。ハーバード大学卒業。現在、New School for Social Research教授

中村達也[ナカムラタツヤ]
1914年生まれ。中央大学商学部教授

阿部司[アベツカサ]
1951年生まれ。翻訳家
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

tieckP(ティークP)

3
著者のハイルブローナーと言えば、世界的ベストセラーにして名著『世俗の思想家たち』で経済学の思想的な部分について圧倒的な面白さで語ってくれた、教養レベルの経済学の伝道師である。本書も入門レベルだが、経済学者らの著書からの直接引用を最大限に増やしているのが特徴で、著者の執筆意図はともかく、Amazon.comのレビューを見る限り、授業用のリーダーとして用いられているようである。『世俗の思想家たち』が優先されるにせよ、ついでに読み、引用ごとにその思想家の時代と文体に身を置くという経験をするのはとても良いと思う。2018/03/22

おめるた

0
経済思想史。経済学には価値判断が入り込んでいるため、社会政治的側面を持つ。それを分析することでメタフィジカルな経済思想史をつくろうとする著者。そんな便利な本。2010/11/10

カワウソさん

0
『世俗の思想家たち』で有名な著者による経済学史。前著でも「なぜシュンペーターがこの著書に?」という疑問があったが、本作を読んで合点がいった。シュンペーターのユートピア的経済学思想、そして高貴な分析、予測はある意味「経済学者らしい」と言えるのかもしれない。シュンペーターはその著書、存在によって経済学の限界を我々に教えてくれる。2019/06/16

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