ちくま学芸文庫<br> イコノロジー研究〈上〉

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ちくま学芸文庫
イコノロジー研究〈上〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 332p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480087218
  • NDC分類 702.05
  • Cコード C0170

内容説明

絵画や彫刻などの芸術作品を読み解くことにより、その背景にある意味内容と歴史的意識を探究していく図像解釈学(イコノロジー)。今日では常識的なものとして定着しているこの方法論は、本書においてパノフスキーが理論的に確立したものである。上巻では、解釈の手法を定式化した序章から、ルネサンス芸術であつかわれたテーマ(原始時代の人間の生活、クピド、時の翁など)を分析した三つの応用論を収録する。美術史学という枠を越え、人文諸科学の基本的手法として広く親しまれてきたイコノロジーの出発点となった記念碑的名著。

目次

1 序論
2 ピエロ・ディ・コジモの二つの絵画群における人間の初期の歴史
3 時の翁
4 盲目のクピド

著者等紹介

パノフスキー,エルヴィン[パノフスキー,エルヴィン][Panofsky,Erwin]
1892‐1968年。ドイツ・ハノーヴァー生れ。1926年よりハンブルグ大学に在職、ヴァールブルグ研究所との交流をもち、図像解釈学の手法を用い、広範な分野において文化史的美術研究を進める。1931年より渡米、ニューヨーク大学、プリンストン大学、ハーバード大学などで教鞭をとる

浅野徹[アサノトオル]
1937年生れ。名古屋ボストン美術館館長

阿天坊耀[アテンボウヨウ]
1939年生れ。群馬県立女子大教授。レンブラントとオランダ美術

塚田孝雄[ツカダタカオ]
1934年生れ。西洋古典学

永沢峻[ナガサワタカシ]
1944年生れ。和光大学教授。ビザンチン美術史
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ラウリスタ~

17
絵画ってこうやって「読む」んだ、というか美術史とかやってる人はこうやって読んでいるんだ、ってうなずきながら読みすすめた。でもこんなの現代で特に専門的な教育を受けていなかったら分かるわけないな。そもそも定説ですら、あやしいものが多いようだし。目隠しのキューピッドは現代人からすると「恋は盲目」というだけの意味しか持たないが、中世の文脈では「盲目=否定的、罪人」であり常に悪と結びつけられたとか。古代神話画が中世において、その方式は地中海世界で、その物語は北ヨーロッパで、それぞれ継承されたのは面白い。2016/02/05

白義

17
絵画を始め様々な芸術には、単に表面に見えるだけではない、深層の「寓意」や象徴の世界、そしてそれを表すいろんな「お約束」がある。そしてその寓意やお約束には、当時の時代背景や精神史が刻み込まれている。本書で言うイコノロジーとは、まさに芸術作品の内的世界観を当時の時代の文脈から解釈し明らかにしていく手法のこと。今となっては普通になったこの手法を形にしたのが本書で、イコノロジー入門だけなら序論だけでOKだが、以降の本文も具体的なモチーフの歴史的変遷を追及していくのがミステリー小説のような面白さ2014/12/04

umeko

9
順調に読み進められたのは、冒頭の、帽子をとって挨拶する男性の有名な例えまでだったかも。理解するには程遠いのだが、イコノロジーに興味をおぼえた。私には、何度か読むことが必要。2014/01/15

有沢翔治@文芸同人誌配布中

6
イコノロジーとは絵画をどのように理解するかの研究であり、絵画に書かれている時代時代の<約束事>にしたがって読み解く手法のことである。その<約束事>は絵画のみならず当時の文学作品などにも広く当てはまる。本書ではルネサンスの絵画を中心に分析を試みている。http://blog.livedoor.jp/shoji_arisawa/archives/51518034.html2021/03/31

OKKO (o▽n)v  終活中

5
レポート課題図書 ◆無事に合格点貰ったので読了認定 ◆いわゆるパノフスキーのイコノロジーの理論は、序文のパート1であり、以降はその具体的展開。レポート書くためにいろいろ考え込んだ結果、私の作品分析はヴァールブルクが指摘した文化人類学の領域はじめ、ニュー・アート・ヒストリーあるいはヴィジュアル・カルチャーが射程とするものに範囲を広げたうえで、このオーソドックスな三段階の記述・分析・解釈を行なうのが最適なんだろうな~と確信。古いタイプの研究者でやんすよ、ハイ2017/12/13

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