ちくま学芸文庫
マクルーハン

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  • サイズ 文庫判/ページ数 223p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480086686
  • NDC分類 361.45
  • Cコード C0110

内容説明

「ポップカルチャーの大祭司」「メディアの形而上学者」と称され、認識への新しい扉を開いた20世紀の思想家マーシャル・マクルーハン。テクノロジーが社会や個人の生活に与える影響について生涯を通して刺激的な考察を重ね、かつて「旋風」をも巻き起こした、このメディアの守護聖人の思想と生涯を多数の資料とイラストでわかりやすく解き明かす入門書の決定版。痛快な理論が、あなたの脳ミソを過激にマッサージ!詳細な文献目録と年譜を付す。

目次

マクルーハンって、誰?
マクルーハンのものの見方とは―
マクルーハンの伝記に踏み込むと
それはそうと、再び伝記に戻ると
『グーテンベルクの銀河系』を探求する
『メディアの理解』を理解する
『メディアはマッサージである』(テレビ論)
メディアはメッス=エイジである(広告論)
地球村(グローバル・ヴィレッジ)
クリシェからアーキタイプへ
『機械の花嫁』に戻ろう(漫画論)
パニックとしての芸術
遺作『メディアの法則』
最後のまとめ

著者等紹介

ゴードン,W.テレンス[ゴードン,W.テレンス][Gordon,W.Terrence]
1942年生れ。トロント大学でフランス語・言語学専攻(PhD)。ハリファックスのダルハウジー大学教授

宮沢淳一[ミヤザワジュンイチ]
1963年生れ。青山学院大学国際政経、早稲田大露文卒。法政大・慶応大講師。文学・音楽学・メディア論
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

cockroach's garten

20
現代メディア論にて欠かせない、ポップカルチャーの大司祭と呼ばれた人物である。本書は彼が媒体に対してメディアというどういった事を考えていたのかを知れる入門書である。 彼は先ほど挙げた通り名から推測されるように、他の学者とは一線を画している。本人は英文学者で、社会学者ではない。そして彼は言葉にこだわった。言葉こそが最もメディアにおいて重要であると。そしてその言葉がもたらす人間への影響を一つの分野に囚われず、多角的に論じている。中身は雑誌みたいな書き方で変わった面白さがあり、彼の著作も読んでみたくなった。2020/01/17

よく読む

4
マクルーハンの入門書。全体的にポップとイラストも多く文も分断されており読みづらかった。メディア論やグーテンベルクの銀河系を読んでも理解できなかったところが少しわかった。メディアは人の生活や身体のあり方を全くガラリと変えてしまうのだ。テクノロジーを考えるのにマクルーハンは重要だ。追記(2017/3/13):本書はビジュアルの多い「メディアはマッサージである」に構成やデザインが似ており、オマージュした作品だ。2017/02/28

塩屋貴之

4
「メディアはメッセージである」余りにも有名なフレーズだが、どういうことか。それは「問題は内容ではなく効果である」ということだ。けれどももちろんメッセージとはディス・メッセージではない。記者クラブなる伝えないことから受益する中間搾取業者はメディアではない。「ニッポンのジャーナリズム」はメディアではない。不問の不敗の絶対の、死神の立場を先取し、自分以外の一切の変化を声高に要求する態度に、耳を澄ませる習慣を持たない者に「微かに触れてくる音」が聴こえるだろうか?断じて否!繰り返そう。「メディアはメッセージである」2010/08/29

かんやん

3
歴史の相対的安定期に現れた、当時としては刺激的、かつ華やかな存在であったかもしれない思想家による、読者を挑発し名を売るための、思わせ振りで断片的な思考の寄せ集め、みたいなものと受け取りました。深読みしてくれる賢明な読者もいよう。熱狂的な流行のあとには何の痕跡も残していないのでは?テレビや広告を思想の俎上に載せただけではなく、新しいテクノロジーがいかに意識や身体、世界を変えてきたのか、問おうとする姿勢は評価できるかもしれませんが、いかんせんその言葉はあまりにも無内容に思えてしまう。2016/02/15

里馬

3
奇を衒ったかの様な表現方法に読み始めは違和感を覚えた。だけど、マクルーハン副読としてこれはかなり良い。理解が進んだ。。。というか、理解出来てなかったのだなあ。2011/02/21

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