ちくま学芸文庫<br> 東京都市計画物語

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ちくま学芸文庫
東京都市計画物語

  • 越沢 明【著】
  • 価格 ¥1,540(本体¥1,400)
  • 筑摩書房(2001/03発売)
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  • サイズ 文庫判/ページ数 400p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480086181
  • NDC分類 518.8
  • Cコード C0152

内容説明

大都市にふさわしいインフラと、品格のある魅力的な景観を持つ「東京」の実現のために、情熱をかたむけ奔走した人々がいた。幻の帝都復興計画の立役者・後藤新平、外苑の並木道や隅田公園を作り上げた折下吉延、井荻地区の区画整理を推進した内田秀五郎など。理想と情熱のかぎりを傾けて作り上げられたさまざまな都市計画は、どのように実現され、また挫折に至ったのか。関東大震災後や太平洋戦争後の復興計画から東京オリンピックにいたるまでのプランや歴史を丹念にたどるとともに、現代の都市計画の問題点を指摘する画期的な一冊。

目次

1 後藤新平と帝都復興計画
2 帝都復興の思想と復興事業の遺産
3 水辺のプロムナード・隅田公園
4 神宮外苑の銀杏並木
5 大東京の成立と新宿新都心のルーツ
6 優美なアーバンデザイン・常盤台
7 山の手の形成・区画整理と風致地区―郷土開発にかけた情熱
8 宮城外苑―シビック・ランドスケープの思想
9 東京緑地計画―グリーンベルトの思想とその遺産
10 防空と建物疎開
11 幻の環状三号線―戦災復興計画の理想と挫折
12 東京オリンピックと首都高速道路
終章 東京都市計画の負の遺産
二一世紀の東京都市計画の課題

著者等紹介

越沢明[コシザワアキラ]
1952年生まれ。東京大学大学院工学系研究科博士課程修了。現在、北海道大学大学院工学研究科教授、社会資本整備議会委員、財団法人都市計画協会理事。主著に『満州国の首都計画』(土木学会賞受賞)、『哈爾浜の都市計画』、『東京の都市計画』(本書と併せ、日本都市計画学会石川賞、日本不動産学会賞、日本造園修景協会賞受賞)などがある
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ばんだねいっぺい

29
先人たちの残してくれた社会資本の遺産が現在の街の姿として目の前にあっても、ちゃんと勉強しないと分からないのが難点(笑)2017/01/05

ネムル

17
関東大震災から東京オリンピックまで、60年に及ぶ都市計画の成功と失敗を本書はつぶさに検証している。後藤新平による明確な都市構想や郊外にスプロールする区画整理がある一方で、公園などのパブリックスペースへの認識の甘さも多く描かれる。明治期に道路整備や公園の増設が不十分だったため、震災時に過大な死者を招いてしまった。こうした過去の検証が不十分だったため、戦災後の復興で負の遺産を多く作ってしまった。平時においては都市計画に理解を示さず、その実行は非常時とナショナルなイベントの時のみに限られていた、とは痛烈な批判。2020/08/21

モリータ

12
◆全13章、'89-'91年『東京人』『地域開発』掲載記事が中心。単行本'91年11月刊、文庫'01年刊。'91年12月刊の姉妹編『東京の都市計画』が「東京都市計画のグランドデザイン(計画理念)に着目し、その系譜をたどることによって東京都市計画の思想とその遺産を歴史的に検証しようとした通史」であるのに対し、本書は「事業、プロジェクトに注目し、それを通して東京都市計画の実像に迫ろうとした(前掲著p.258)」もの。重複もあるがそれは致し方ないとしよう。2021/12/27

筑紫の國造

10
今年読んだ本の中でも、かなりの当たり。関東大震災という未曾有の災害を、逆に利用して世界に誇る首都を作り上げようとした内務大臣後藤新平と、官僚・学者たち。大胆な構想と先進的なアイデアは、惜しくも周囲の理解を得られず、大幅な縮小を余儀なくされてしまう。驚いたのは、戦前の帝都復興計画の優れたアイデア。戦後の都市計画は戦前にかなり劣る。玉川村や井荻地区を開発した村長たち、アーバンシティ・ときわ台をデザインした若き官僚…。彼らのアイデアを戦後継承できなかった悲劇。2020オリンピックを控えた今こそ、読まれるべき本。2018/10/20

インテリ金ちゃん

4
悲観的な考えだが、関東大震災が再来しない限り、根本的に東京の都市計画は進まない気がしてきた...2017/01/07

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