ちくま学芸文庫
ダーウィン自伝

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  • サイズ 文庫判/ページ数 376,/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480085580
  • NDC分類 289.3
  • Cコード C0123

内容説明

進化論によって近代思想に画期的な影響をおよぼしたチャールズ・ダーウィンの自伝。本書は孫娘ノラ・バーロウの編集による無削除決定版で、従来の版では削除されていた、彼の徹底した宗教否定の立場、当時の学者などに対する人物評、思想形成の過程など興味深い事実が語られている。また、19世紀イギリス思想史の貴重な史料にもなっている。

目次

第1章 幼年期および少年期
第2章 ケンブリッジの生活
第3章 ビーグル号の航海
第4章 帰国から結婚まで
第5章 宗教上の信仰
第6章 ロンドンの生活
第7章 ダウン定住
第8章 私の著書

著者等紹介

江上生子[エガミフユコ]
1942年、東京生まれ。東京都立大学理学部卒業。現在、東京工業大学助手。著書に『ダーウィン』、共著書に『「生命の起源」とロシア・ソ連』『科学-その歩み』等がある
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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roughfractus02

4
鳥を打ち落とすことに興奮を覚えた狩猟好きの少年は、晩年「多くの事実の集まりから、一般法則を絞り出す一種のマシーン」となる。その間、大学を無為に過ごし、世界を航海して博物学者となり、マルサス『人口論』に出会って自然選択の考えを得、宗教と葛藤しつつ主著を出版してセンセーションを起こした後、ダウン・ハウスに隠遁して研究生活に没頭するという過程を経る。後年病を得て趣味趣向も変わった彼に一貫するのは、狙いを定めて推測し、それを打ち落とすために大量データから確度を上げるトライアル・アンド・エラーを続けたことだろうか。2017/09/13

ソラーレ

3
ダーウィンの成功の大きな要因はなんだったのだろうか。それは人間関係が大きく影響したのかもしれない。自分の身近な人とかそうでない人でも人間関係をある程度構築することによって自分の能力を生かせるヒントを得られるのかもしれない。 ダーウィンが成功したのは、彼の性格や興味を理解し、彼の人生の進路に助力した教授や理解のある親類がいたことに加えて、彼自身の探究心、辛抱強さ、そして観察力が重要な役割を果たしたからだろう。 2024/04/06

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