ちくま学芸文庫<br> ベンヤミン・コレクション〈1〉近代の意味

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ベンヤミン・コレクション〈1〉近代の意味

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  • サイズ 文庫判/ページ数 687p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480082169
  • NDC分類 948
  • Cコード C0110

内容説明

ベンヤミンは、その思索の全体を通じて近代の「原史」(Urgeschichte)をイメージし続けた。ゲーテの『親和力』に見出される「アウラ的なもの」、そこからの断絶の最初のラディカルな顕われ(近代の転回)としてのボードレールの諸作品、さらに近代からの決定的な覚醒を告げる、シュルレアリスム、ブレヒト、複製芸術という非アウラ的芸術。また、パリの近代ないしボードレール捉えるまなざしに重なるように映し出されるバロック・アレゴリーの精神。近代における美的経験の変容を縦軸に構成する、新編・新訳のアンソロジー。

目次

言語一般および人間の言語について
ゲーテの『親和力』
アレゴリーとバロック悲劇
パリ―十九世紀の首都
セントラルパーク
ボードレールにおけるいくつかのモティーフについて
シュルレアリスム
ベルト・ブレヒト
叙事演劇とは何か
写真小史
複製技術時代の芸術作品
歴史の概念について

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

夜間飛行

82
ベンヤミンは言語についていう…本来は創造と重なり合っていた神の言語(啓示)が、人の認識(事物への名づけ)となり、神との共同性(わが子の命名)となったわけだが、人は善悪を知る事によってこれら内在する《名》ではなく、自分の外に在る抽象的な裁く言語へと引かれていったのだと。こうした考え方は歴史を受難史(死相を見せる意味の連なり)と見るアレゴリー論へと接続される。ドイツバロック悲劇において、主観的な知見がアレゴリーを形成しつつ全体として《神秘的考量》に支えらる…つまり技術への神の介入にこそ彼の芸術論があるようだ。2019/05/05

chanvesa

27
「名づけられてあるということは…おそらくつねに悲しみの予感であり続けるだろう。(33p)」所有とか支配を越えた名づけという行為が持つ欺瞞。この慈しみの眼差しが後半の近代論に結び付いてくると思う(親和力論と「アレゴリーとバロック悲劇」は歯が立たず)。20世紀の近代資本主義がもたらす「憂鬱」は「恒常的な破局に対応する感情(364p)」であり、これに対抗する行なわれる活動を「賭博、遊歩、収集(377p)」としている。ベンヤミン自身収集にこだわった人間だが、これにさらに意味を付加している。2016/05/03

ラウリスタ~

12
2、3章「ゲーテの『親和力』」「アレゴリーとバロック悲劇」を除き、読了。なんとなく飛ばしたのだが、それが正解だった。後書きでも、ベンヤミン初期の難解ぶりを好まない人は、4章からとか書いてあった。つまり前半は言語学的なことやドイツ文学について、後半はフランス19世紀、パッサージュや、ボードレール、それに写真についての重要な考察。後半は読みやすいので、ベンヤミン初心者は後半だけでも読んだらよいみたいだ。多くの論文で引用される文章を発見できた。ベンヤミンが初出なのか?(あまりにもよく目にするので)2013/04/12

zumi

6
「複製技術時代の芸術」「写真小史」のみ。いってること本当にわけわからんけど、とりあえずファシズムに結びつくことはわかった。「ないはずのものを作り出す」この怖さ。しかもそれに気づいていない怖さ。なんか多分いずれ必要になるし、もうベンヤミン・コレクション全部揃えようかな。2013/11/26

金木犀

3
複製芸術において、ベンヤミンは写真より映画に興味があるように感じた。この本が書かれた時代と現代との器械芸術の認識の差などが面白かった。今の世の中は、政治や戦争と芸術を結びつけて表現したり論じたりするのがタブーとされる風潮があるから、自由に絡ませながら論じるベンヤミンの視点は羨ましくもある。2020/11/04

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