内容説明
本冊には「魏書」第十四から第二十二まで、すなわち、北中国制覇の戦略を立てた郭嘉、屯田制によって兵糧を増産した任峻や杜畿、名将の張遼や于禁、悲劇の詩人王曹植、魏王朝の制度や官吏登用法を作った王粲や陳羣らの伝を収める。
目次
程郭董劉蒋劉伝第十四
劉司馬梁張温賈伝第十五
任蘇杜鄭倉伝第十六
張楽于張徐伝第十七
任城陳蕭王伝第十九
武文世王公伝第二十
王衛二劉傅伝第二十一
桓二陳徐盧伝第二十二〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
優希
48
多くの軍師が登場します。各々の動きを見ていると、つくづく軍師が好きだと思います。2023/01/02
みや
29
やはり私は軍師が好きだと再認識。軍師が多くて楽しい巻だった。曹操と袁紹を比べた十個の格の違いを郭嘉が朗々と並べたてる場面は何度読んでも滾る。決して主君に対するおべっかではない、論理的な意見と真摯な姿勢がかっこよすぎた。劉曄の最期が切ない。張遼は北へ南へ休む間もなく戦い続けている。張郃や徐晃も同様で、彼ら自身が戦を好んだのかもしれないが、敵から降った武将の永遠に逃れられない縛りを感じた。于禁の絶望的な最期が、希望が無くて好き。曹彰の真っ直ぐな豪気が気持ちよい一方で、曹植の後年の大量の上奏文が痛々しかった。2019/07/24
たぬ
22
☆3.5 ますます誰だこれ?が増えてきた第3巻。曹植はあれだけの才能があったのにもったいなかったね。飲んだくれで生活態度が悪ければ出世なんて夢のまた夢だしそりゃ父親にも愛想をつかされますって。これ曹丕が異母兄だったら処刑だったろうな。曹丕本人も「実の弟だから許した」的なこと言ってるし。息子の数は曹丕が9人(しかも母親は全員別)、曹操が25人。さすがです。2022/08/08
y yoshi (イツモ ホンヲ ハナシマセンデシタ)
8
うわ~知っている名前がいっぱいと読み始めたら途中から太祖・文帝の息子たちが出てきてびっくり!その中では曹沖がすきかな。2019/08/05
ton
5
魏書三冊目。待ってましたの郭嘉伝!てなわけで、郭嘉伝を読んだ時点で燃え尽きた…となりかけたが、張遼など忘れてはならない人々が結構いるので一冊読破したよ!頑張ったよ!曹操に溺愛された郭嘉の品行についてそこが知りたい!という風に、荀彧の死についてもそうだけど、全体的に痒いところに手が届かない事が多いような…まあ、大人の事情なんでしょうけど。部下や父子のやり取りに垣間見える曹操さんの可愛さに和む。その時の気分次第で受け答えをしている感(故に軽率で威厳なしと言われた?)もあるけど、やっぱり好きだわ曹操さん。2016/09/20
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