ちくま新書<br> ガンディーの真実―非暴力思想とは何か

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ちくま新書
ガンディーの真実―非暴力思想とは何か

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  • サイズ 新書判/ページ数 288p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784480075789
  • NDC分類 126.9
  • Cコード C0222

出版社内容情報

贅沢な食、搾取によってつくられた服、宗教対立、そして植民地支配。西洋文明が生み出すあらゆる暴力に抗う思想・実践としての「非暴力」に迫る。



 贅沢な食事をしないこと、搾取によってつくられた服を着ないこと、性欲の虜にならないこと、異教徒とともに生きること、そして植民地支配を倒すこと――。ガンディーの「非暴力」の思想はこのすべてを含む。西洋文明が生み出すあらゆる暴力に抗う思想・実践としての非暴力思想はいかに生まれたのか。真実を直視し、真実と信じるものに極限まで忠実であろうとしたガンディーの生涯そのものから、後の世代に大きな影響を与えた思想の全貌と限界に迫る。ガンディー研究を一新する新鋭の書!

内容説明

贅沢な食事をしないこと、搾取によってつくられた服を着ないこと、性欲の虜にならないこと、異教徒とともに生きること、そして植民地支配を倒すこと―。ガンディーの「非暴力」の思想はこのすべてを含む。西洋文明が生み出すあらゆる暴力に抗う思想・実践としての非暴力思想はいかに生まれたのか。真実を直視し、真実と信じるものに極限まで忠実であろうとしたガンディーの生涯そのものから、後の世代に大きな影響を与えた思想の全貌と限界に迫る。ガンディー研究を一新する新鋭の書!

目次

第1章 集団的不服従―日常実践の意義
第2章 食の真実―味覚の脱植民地化
第3章 衣服の真実―本当の美しさを求めて
第4章 性の真実―カリスマ性の根源
第5章 宗教の真実―善意が悪になる時
第6章 家族の真実―偉大なる魂と病める魂
終章 真実と非暴力

著者等紹介

間永次郎[ハザマエイジロウ]
1984年、イタリア生まれ。滋賀県立大学人間文化学部講師、マックス・プランク研究所宗教・民族多様性研究シニア・リサーチ・フェロー。一橋大学大学院社会学研究科博士課程修了。博士(社会学)。専門は南アジア地域研究、社会思想史。『ガーンディーの性とナショナリズム』(東京大学出版会、2019年)で第8回日本南アジア学会賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

さゆ

166
ガンディーを非暴力だけでなく真理を追及する人という視点からまとめられている。もともとインドは複数の宗教が混在しており、インドと東西パキスタンに別れるときも共存の道を模索していた。それはガンディーの持つ、「さまざまな宗教は1つの場(真理)に到達するもの」という宗教観によるらしい。現在のイスラエルとパレスチナの問題も、カナンの地を与えるという字義的なものではなく「人間同士は異なる考え方を受け入れてなお共存することはできるのか」という、ひとつ神からの試練と捉えることはできないだろうか?2024/01/11

skunk_c

82
『○○の真実』と題する本は、それまであまり語られなかった(通常ネガティヴな)面を暴露するようなものが多くて手が伸びないのだが、本書は全く異なる。そもそもタイトルの「真実」はまずガンジーにとっての「真実」、彼がしがみつくことを目指した「真実」であり、たゆまぬ自己鍛錬によってそれを目指すなかで、恐れによって逃避する非暴力ではなく、勇気を持つ積極的な非暴力思想が確立されて行く姿が食・衣・性の側面から描かれる。そしてそこからガンジーの目指す非暴力が再構築されている。その意味で本書は両義的な真実を明かした良書だ。2023/11/08

樋口佳之

59
ご紹介に感謝。「今後、この本を抜きにしてガンディーを語ることはできない」(中島岳志)の惹句通りの本でした。マハトマは文字通りのマハトマとあらんとした方だったのですね。政治家、運動の指導者の枠を遥かに超える人物像を読んだと思います。/でもそういう偉大すぎる実践は、家族にしてみれば重圧になるのもありがちなお話で、コミューン的共同生活に入る時点で何故家族を解散しなかったのかな。2023/11/13

活字スキー

27
とても、とても読み応えのある一冊だった。欧米に憧れ欧米式の立身出世を素朴に望んでいた典型的インド・エリート青年ガンディーが、いかにして我々の知る「偉大なる魂を持つ者ガンディー」となっていったのか、食、性、衣服、宗教、家族などのテーマごとにつぶさに解説。本書ではその思想が形成されてゆく過程において「渉猟」「彫琢」という言葉が多用され、ガンディーが決して完璧な存在などではなく、数多くの失敗や自己変革を重ねながら真実を希求し続けていたことがよく分かった。つまりガンディーまじマハートマー。 2023/10/05

ピンガペンギン

24
ガンディーの生涯を概観するとともに食、衣服、性、宗教、家族という側面から光を当てていく。自伝には絶対に書かれていないような内容も含まれていて、内容は豊富だった。 「非暴力を実践するうえで最も重要なことは「恐れの感情を振り払うこと」だとガンディーは考えていた。」(P264)若いときロンドンで流行のスーツを身にまとっていたが、南アフリカに行き人種差別体験をして、食、衣服、性などの生活全般に及ぶ植民地主義の影響に自覚的になっていく。その時代ごとに変容する衣服の様子を見るだけで、思想を即実践する→2023/11/05

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