ちくま新書<br> 安楽死が合法の国で起こっていること

個数:
電子版価格
¥935
  • 電書あり

ちくま新書
安楽死が合法の国で起こっていること

  • 提携先に33冊在庫がございます。(2024年05月14日 12時57分現在)
    通常、5~7日程度で出荷されます。
    ※納期遅延や、在庫切れで解約させていただく場合もございます。
    ※1回のご注文は10冊までとなります
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【出荷予定日】
    通常、5~7日程度で出荷されます。

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 新書判/ページ数 288p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784480075772
  • NDC分類 490.15
  • Cコード C0236

出版社内容情報

終末期医療の辛さ、介護疲れへの同情の声がある一方、医療費削減を公言してはばからない政治家やインフルエンサー。安楽死が合法化された国の驚くべき実態とは。

内容説明

日本にも、終末期の人や重度障害者への思いやりとして安楽死を合法化しようという声がある一方、医療費削減という目的を公言してはばからない政治家やインフルエンサーがいる。「死の自己決定権」が認められるとどうなるのか。「安楽死先進国」の実状をみれば、シミュレートできる。各国で安楽死者は増加の一途、拡大していく対象者像、合法化後に緩和される手続き要件、安楽死を「日常化」していく医療現場、安楽死を「偽装」する医師、「無益」として一方的に中止される生命維持…などに加え、世界的なコロナ禍で医師と家族が抱えた葛藤や日本の実状を紹介する。

目次

序章 「安楽死」について
第1部 安楽死が合法化された国で起こっていること(安楽死「先進国」の実状;気がかりな「すべり坂」―線引きは動く)
第2部 「無益な治療」論により起こっていること(「無益な治療」論;コロナ禍で拡散した「無益な患者」論)
第3部 苦しみ揺らぐ人と家族に医療が寄り添うということ(重い障害のある人の親の体験から医療職との「溝」を考える;安楽死の議論における家族を考える)
終章 「大きな絵」を見据えつつ「小さな物語」を分かち合う

著者等紹介

児玉真美[コダママミ]
1956年生まれ。一般社団法人日本ケアラー連盟代表理事。京都大学文学部卒。カンザス大学教育学部でマスター取得。英語教員を経て著述家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

HANA

73
欧州を中心に自分の死ぬ権利を求める「安楽死」。本書はその安楽死が合法化された国々で何が起きているのかをルポした一冊。著者のスタンスがどちらかというと安楽死否定派っぽいのでそこに留意する必要あり。安楽死は苦しまずに死ねるなら、末期の不治の病に侵された患者にとって救いとなるのではと今までは単純に考えていたが、それに付随する様々な問題が致命的。安楽死の範囲を拡大する滑り台効果に臓器移植の問題、そしてコスト削減を問題とした「無益な治療」論。現代社会、やはり生産性と思想によって全体主義化しているように感じるなあ。2023/11/30

樋口佳之

53
実態として前者つまり日本で言うところの「尊厳死」は、現在の終末期医療においてすでに選択肢のひとつとされ、日常的に行われている。/合法化の現実が何をもたらすか、それらの国は宗教上の伝統からも個人の権利意識の上からも日本とは違うはずで、それでさえの事例報告。これ以上は止めた方が良いと思いました。医療費の件、移植医療の件、要はお金の話は想像通りですけど、医療従事者の倫理観が大きく変更されてしまう事が何より大きいと感じました。2024/03/12

だまし売りNo

52
安楽死を合法化すると、なし崩し的に要件が緩和され、終末期ではない患者に安楽死が提案されるようになる。医療費削減や医療資源の逼迫であるという本人とは無関係の要因で安楽死が進められる実態がある。既に患者の長男の意思で治療を中止する林田医療裁判のようなことが起きている。公立福生病院透析中止事件では安易に「延命治療」を中止させたり、その約束をさせたりする行為が批判された。一度合法化すると拡大することは違法ドラッグの合法化論と通じるところがある。 2023/11/11

よっち

37
死の自己決定権として安楽死が認められるとどうなるのか。ベルギーやオランダ、カナダなどの「安楽死先進国」の実状、そして世界的なコロナ禍で医師と家族が抱えた葛藤や実状を紹介する一冊。日本でも声がある終末期の人や重度障害者への安楽死。認められた国では安楽死者は増加していて、拡大する対象者像や緩和される手続き要件、安楽死が日常化したり偽装されたり、一方的に判断される医療現場。今はやむを得ない場合が前提でも、これからの議論の方向性次第で適用範囲などが変わる可能性があるわけで、動向を注意深く見守る必要性がありますね。2023/12/04

マイケル

35
最近は安楽死関連の新書が色々出ているが、これほど重く恐ろしい本は珍しい。死の権利主張の陰でどんどん進められている優生思想による臓器提供安楽死。2013年「死の自己決定権のゆくえ―尊厳死・「無益な治療」論、臓器移植」から 10年で安楽死合法の国が増えている。無益な患者・治療。患者の想いに無頓着な医師。すべり坂。トリアージ。安楽死は社会保障費削減策。現代はナチス「T4作戦」に近づいているのか。功利主義者ピーター・シンガー「パーソン論」の「血友病の新生児を殺すことは正しい」なんて。「コーヒー事件」は殺人では。2023/12/14

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/21614989
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。