ちくま新書<br> B-29の昭和史―爆撃機と空襲をめぐる日本の近現代

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B-29の昭和史―爆撃機と空襲をめぐる日本の近現代

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  • サイズ 新書判/ページ数 320p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784480075604
  • NDC分類 210.75
  • Cコード C0221

出版社内容情報

B-29はいかにして、太平洋戦争そのものを象徴する存在になったのか。戦略爆撃機の開発から『火垂るの墓』まで、豊富な資料で読み解く縦横無尽のB-29史。

内容説明

B‐29―太平洋戦争を描いた作品には必ずと言っていいほど登場する戦略爆撃機である。一九四〇年代初頭に開発され、当時としては破格の五〇〇〇キロメートル以上の航続距離を誇ったこのアメリカ軍の長距離重爆撃機は、一九四四年六月以降本土空襲を繰り返し、広島と長崎に原子爆弾を落とした。模型や爆音レコードが販売される戦時下の“人気コンテンツ”となったB‐29は、今も『火垂るの墓』などを通して知られている。B‐29はいかにして、太平洋戦争そのものを象徴する存在になったのか。豊富な資料から読み解く、B‐29と日本人の歴史。

目次

1 B‐29の誕生(「戦略爆撃」という思想;B‐29の誕生まで)
2 戦前日本の空襲観(飛行機が帝国を表象する;海野十三と防空小説;日中戦争における空襲観)
3 本土空襲(日本本土空襲のはじまり;B‐29、東京上空に現れる;体当たり攻撃をめぐって;振りまかれる恐怖;B‐29搭乗員の処遇)
4 戦後のイメージ形成(敗戦から占領期の語り;アメリカの基地として;野坂昭如と B‐29;B‐29は美しかったのか)

著者等紹介

若林宣[ワカバヤシトオル]
1967年生まれ。ライター。航空機、船舶、鉄道などから太平洋戦争を読み解く乗り物ファン(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

さとうしん

18
B29に限らず、日本による中国の空襲を米軍の日本列島空襲と対比するなど、広く空襲を対象としている。B29についても、その開発・誕生から歌謡、模型、特攻の搭乗員、空襲に遭った人の所感、しばしば「美しい」と評された機体のフォルム、「火垂るの墓」に代表される戦後のエンタメなど話題が幅広い。あまり語られない、民間人による墜落したB29の搭乗員の扱いや、日本軍の搭乗員も国内での墜落時に巻き添えのような形で手荒い扱いを受けたというのが興味深い。2023/06/11

Minamihama

16
読みながら Unbroken Laura Hillenbrand を思い出していた。 反対側から見たB-29の事を。2024/02/18

Toska

8
間違いなく興味深いテーマであるはずなのだが、今ひとつこれに徹し切れなかったか。著者自身があとがきで告白している通り、戦災や空襲そのものに関心を削がれ、その分だけB-29への集中度が薄められた。虻蜂取らずの感あり。戦後の日本社会でB-29を科学技術の権化とする見方が広まった背景や「機能美」批判など各論では惹かれるものがあっただけに、ちょっともったいないと感じてしまった。2023/09/27

Tomozuki Kibe

6
 日本人が見たB29を庶民の視点から研究。古川ロッパの証言からアニメージュまで(ヒコーキ好きの内田百閒がB29の見た目を語っていないのは意外)。まずは日本による重慶無差別空爆をあげ、下を見おろす虐殺の構図が7年後かえってくることを指摘。また、空想科学作家海野十三(海野を称賛した橋本哲夫も)も軍の提灯小説に過ぎないとばかりにケチョンケチョン。彼の予言は関東大震災の焼き直しであり、「朝鮮人虐殺」を全く克服していないと指摘する。(続く)  2024/01/22

じぇろポーta

6
飛行機の軍事利用と「戦略爆撃」思想の誕生。第一次大戦以前からすでに飛行機の軍事利用は始まっていたとの指摘。海野十三を空襲の惨禍を予言的に書いたとして好意的に評価することについて、きわめて批判的に考察するところが圧巻。B-29を「美しい」と思った当時の人々の心情。太平洋戦争敗戦後の「反省」の中身。戦後の復興の歩みから取り残された「戦災孤児」。敗戦直後の徳川夢声の日記の内容が当時の一般庶民(男性)の偽らざる感想としてかなりうへえ…となって興味深い。2023/06/22

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