ちくま新書<br> 現代オカルトの根源―霊性進化論の光と闇

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ちくま新書
現代オカルトの根源―霊性進化論の光と闇

  • 大田 俊寛【著】
  • 価格 ¥946(本体¥860)
  • 筑摩書房(2013/07発売)
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  • サイズ 新書判/ページ数 254p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784480067258
  • NDC分類 147
  • Cコード C0214

出版社内容情報

多様な奇想を展開する、現代オカルト。その根源には「霊性の進化」をめざす思想があった。19世紀の神智学から、オウム真理教・幸福の科学に至る系譜をたどる。

内容説明

ヨハネ黙示録やマヤ暦に基づく終末予言、テレパシーや空中浮揚といった超能力、UFOに乗った宇宙人の来訪、レムリアやアトランティスをめぐる超古代史、爬虫類人陰謀論―。多様な奇想によって社会を驚かせる、現代のオカルティズム。その背景には、新たな人種の創出を目指す「霊性進化論」という思想体系が潜んでいた。ロシアの霊媒ブラヴァツキー夫人に始まる神智学の潮流から、米英のニューエイジを経て、オウム真理教と「幸福の科学」まで、現代オカルトの諸相を通覧する。

目次

第1章 神智学の展開(神智学の秘密教義―ブラヴァツキー夫人;大師のハイアラーキー―チャールズ・リードビーター;キリストとアーリマンの相克―ルドルフ・シュタイナー;神人としてのアーリア人種―アリオゾフィ)
第2章 米英のポップ・オカルティズム(輪廻転生と超古代史―エドガー・ケイシー;UFOと宇宙の哲学―ジョージ・アダムスキー;マヤ暦が示す二〇一二年の終末―ホゼ・アグエイアス;爬虫類人陰謀論―デーヴィッド・アイク)
第3章 日本の新宗教(日本シャンバラ化計画―オウム真理教;九次元霊エル・カンターレの降臨―幸福の科学)

著者等紹介

大田俊寛[オオタトシヒロ]
1974年生まれ。一橋大学社会学部卒業、東京大学大学院人文社会系研究科基礎文化研究専攻宗教学宗教史学専門分野博士課程修了。博士(文学)。専攻は宗教学。グノーシス主義をはじめ、キリスト教思想史を研究する他、現代宗教論も手掛ける。現在、埼玉大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

HANA

36
「霊性進化論」をキーワードに神智学、アメリカのポップ・オカルト、日本の新宗教を解説した一冊。どの章を取ってもそれだけで何冊かの本を書けるような分野であるが、こうして並べられると全体の大まかな流れがわかる。神智学とナチス、アーリア人優越主義の関係は『聖別された肉体』に詳しいが、戦後も様々な形で生き残りアメリカや日本に流入していたのだなあ。別の角度からは数億年前から人類を導いていた指導者、爬虫類型宇宙人、金星から飛来した生命体と中二病満載のキーワードもたっぷりなので、違った意味でも楽しめると思います。2013/07/16

rico

23
読んでて眩暈がしてきた。19世紀まで遡り、「霊性進化論」の系譜をたどる。装飾を排除し淡々と記されているからこそ、「人類は次のステージに進化し得る、但し選ばれた人のみ」というような思想の異様さ。何これ、ただの妄想じゃん・・・。でもその妄想を核とする思想や宗教に魅入られ、大きな罪を犯してしまった人たちがいた。例えばナチスやオウム。ことにオウムの幹部たちはほぼ同世代だから、ノストラダムスだのオカルトだのが席巻した時代の空気がその一因だというのはわかる。でも何故?当事者達の言葉を聞く機会は永久に失われてしまった。2018/08/05

テツ

16
至らない愚かな存在である人間としての生を何度も何度も繰り返して、超越者である上位存在に近づこうとする霊性進化論的な考え方について。『魂』だとか『霊』だとか、それどころか『過去』や『未来』だって、説明の難しい「今この場に在る自分」を何とか説明しようとし、ここに在る自分を肯定するために発明された大いなる神聖な嘘っぱちでしかないのに、そんなものをそのまま信じそれに則った価値観&人生観を形成してしまうということがとても愚かしく危なかっかしく思える。オカルト的なお話を理路整然と否定する力と姿勢を取り戻さないとなあ。2022/11/20

harass

16
現代のオカルト思想にある『霊的進化論』の起源と系譜を語る。近代主義に揺らぎかかっていた既成宗教のエッセンスを、ダーウィンの進化論などで再構成したものをいうらしい。神秘学を発端に、誇大妄想てんこ盛りで途中でくらくらしてしまったが、ほぼ同じことばかりいっているのがわかる。ニューエイジ思想なども。アダムスキーがここででてくるのかと。日本のではオウム真理教と幸福の科学などがあげられている。読み物としては勧めないが、きっちりまとめてあってなかなか資料としてよいかと。2014/12/31

eirianda

13
日本のカルト宗教が出版した本が書店に多く並ぶが、買うのも嫌だし読む気もしなかった。結果どういう宗教なのかわからないでいたが、おかげであの霊言本を数多く出している根源が掴めた。神智学にしてもすごい世界観だな、と感心する。フィクションの小説でも書いておけば良かったのに。数あるカルトの創始者は、歴代のカルトの世界観をちょこちょこパクりながら、いやいや影響されながら、教典とか作ってるのだな。爬虫類型異星人とかメンインブラックとか……笑わずによく信じられるかと不思議。しかし現社会に馴染めない人の救いでもあるのだな。2016/05/01

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