• ポイントキャンペーン

ちくま新書
うつ自殺を止める―“睡眠”からのアプローチ

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 新書判/ページ数 212p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784480066022
  • NDC分類 493.76
  • Cコード C0236

出版社内容情報

日本の年間自殺者数に占める中高年の割合は依然高い。医療現場だけでなく、家族や地域の中で自殺予防にできることはないのか。その一つのモデルを本書は提示する。

内容説明

一九九八年以来、日本における年間自殺者数は三万人を超える状態が続いている。なかでも中高年男性の割合が非常に高く、うつ病を患っていたケースが多い。この状況に対し、身近なところからできる、うつ・自殺予防対策として打ち出されたのが「富士モデル事業」である。静岡県富士市で始まったこの試みは、自殺への防波堤になりうるだけでなく、地域の活性化にもつながるものだ。活動の中心にいる精神科医が、“睡眠”に着目した取り組みの実際を詳述する。

目次

序章 パパ、ちゃんと寝てる?
第1章 不眠とうつ病
第2章 働き盛り世代の自殺
第3章 不眠二週間はうつのサイン―富士モデル事業
第4章 富士モデル事業までの道
第5章 家族の幸せ、社会の幸せ
第6章 働き盛り世代の健康と命を守る
第7章 全国への広がり

著者等紹介

松本晃明[マツモトテルアキ]
静岡県精神保健福祉センター所長。1990年浜松医科大学医学部卒業。浜松医科大付属病院精神神経科などでの研修を経て、1998年より静岡済生会総合病院精神科(科長)に勤務。2004年4月より現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

readtuktuk

1
静岡県富士市のうつ自殺に対する取り組みを紹介した本。サブタイトルにあるように「睡眠」押し。自殺念慮者に向けた本ではなく、行政向け。2012/06/02

ひろか

1
著者らが始めた「睡眠キャンペーン(富士モデル)」の紹介。 2011/04/25

orabo

0
書名からは分かりにくいが、本書は静岡県富士市の睡眠キャンペーンを題材としていた。"お父さん、眠れてる?"のフレーズは、静岡県民ではない私でも聞いたことがある程に、全国的にも知名度があるだろう。 本の内容としては、この睡眠キャンペーンの成り立ちなどを知ることには十分適していると思う。ただ私は、そういった報告というか説明にプラスしてもう少し著者の方の読者へのメッセージ性の様なものが欲しかったと感じてしまった。あと、良かったことの逆に睡眠キャンペーンを実施して、更に見えてきた問題などはなかったのかが気になった。2013/11/07

midori

0
自殺予防・メンタルヘルス予防を行政の取り組みとして、静岡県富士市の事例が紹介された本。コミュニティの重要性を感じる。2013/04/28

陸奥☆独り旅

0
我々企業で人事を担当する者にとって、「うつ」は深刻な課題だ。この本は、「パパ、ちゃんと寝てる?」という問いかけから「うつ」の早期発見・自殺の予防につなげようという試みの記録である。正直、「なるほど」とうなった。最近彼は調子が悪いのではないか、という漠然とした気付きは企業の現場でよくあるが、それが通院が必要なレベルのものかという判断は正直難しい。精神科の受診を促すのはなおさらだ。「最近、寝れてるか?」という問いかけなら周囲もしやすいし、本人も「眠れているか」は客観的な事実なので答えやすい。2011/06/25

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/3001417
  • ご注意事項