内容説明
ユーストリームとは、インターネットで生放送を配信できるサービスである。対談やイベント、政治中継、広告・広報等々、様々なシーンで活用が進み、いまや約五〇〇万ものチャンネルが存在する巨大メディアだ。なぜ、これほどまでにユーストリームは注目を集めているのだろうか?ツイッターと共に「ソーシャルメディア」の代表と言われるユーストリームは、テレビなど既存メディアとどう向き合うのか?その仕組みから可能性まで徹底的に検証し尽くす。
目次
第1章 ユーストリームという世界
第2章 ユーストリームの可能性
第3章 ユーストリームとツイッターの相乗効果
第4章 ユーストリームがビジネスを変える
第5章 ユーストリーム番組制作のポイント
第6章 ユーストリームがテレビを殺す
第7章 横たわるユーストリームの課題
著者等紹介
小寺信良[コデラノブヨシ]
テクニカルライター/コラムニスト。一般社団法人インターネットユーザー協会(MiAU)代表理事。1963年、宮崎県生まれ。テレビ映像の編集者としてバラエティ、報道、コマーシャルなどを手がけたのち、94年にフリーランスとして独立。以降映像・音楽を軸に、AV機器からパソコン、放送機器まで、幅広く執筆活動を行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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Miyoshi Hirotaka
21
笑いどころまで指示するテロップやCMを見せるための「ひっぱり」、バカな演出や司会者の結論ありきの誘導が目に余る。今までの放送は電波という限られた資源に番組を割り当てるだけ。ところが、USTREAMやU-TUBEの登場により、その制限がなくなり、マスメディアが独占的に支配してきた放送の意味が変った。経済や知的活動をマスメディアに依存すると我々は従順に囲い込まれるだけの存在。映像の伝達手段の多様化は、マスメディアが真実と称するものを鵜呑みにする時代が終わり、自らが受発信をする時代になったことを示すものだ。2014/03/26
壱萬弐仟縁
3
ずくだせえぶりでぃのようにラジオでもPCを通じてRadikoで聴くと何となくパーソナリティの風貌も伝わってくる時代。話がおもしろいとは、難しい事態を多くの人にわかる言葉に変換して、人を魅きつけるということだ(008頁)。魅力的な人間になりたいものだが、人気が出過ぎても不自由なので、適度な人気で結構にも思う。多様なメディアが登場して、表現者が妥当な手段で表現して、それらを支援する人たちが出てくると、仕事の無い時代に仕事になる可能性はないかと思う。例えば、ハローワークにUSTREAMが使える人とか求人に出る?2013/03/17
taknom
3
USTREAM を、そのしくみから特徴まで上手にまとめて解説してあります。USTREAMのどこに特質があるのか、ツイッターと組み合わせてどういう効果があるのか、また新製品発表会を例にとってUST中継する場合の費用や準備、注意点などについても触れています。さらに、広告が減って経営が苦しくなりつつあるテレビ局の現状や、テレビ放送との黎明期との比較も興味深いです。2011/01/15
たいそ
3
「USTREAMとは何か」、「ソーシャルストリームとは何か」、「テレビがつまらなくなった理由は何か」、「USTREAMの課題」について述べられている。インタラクティブ性、テレビよりも「よりLive」である点や視聴率にとりつかれていない点で確かにラジオっぽいと思った。「Live」の価値がよくわかった。2010/12/23
なつん
2
USTREAMとは何か、という視点で読みはじめてみて、その特徴などが読めた。You tubeはやはりすごい!と思ってたけれど、ライブであるUSTREAMに秘められる可能性は高いと思った。テレビの制作などにも触れられていて、映像コンテンツのこれからを考えるのも面白いと感じた。2013/01/11