ちくま新書<br> 日本経済のウソ

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ちくま新書
日本経済のウソ

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  • サイズ 新書判/ページ数 222p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784480065636
  • NDC分類 332.107
  • Cコード C0233

内容説明

「日本は国家破綻する」「デフレ不況は量的緩和では回復しない」「増税しても景気は良くなる」などなど、日本経済はウソだらけ!日本が長い不況から立ち直れない理由は、日本独自のおかしな定説にこそあった。日本経済が復活するためには、ウソだらけの定説を見直し、もっとも効果的な経済政策を行なわなければならない。大恐慌からリーマン・ショック、そしてギリシャ破綻まで、世界の常識に照らしながら、日本経済のウソと真実を克明に解き明かす。

目次

はじめに―日本経済のウソと真実を見抜け!
第1章 日本はなぜ不況なのか?―デフレ不況の経済学(日本はなぜデフレなのか?;デフレは誰の責任か?;正しいデフレ対策とはなにか?)
第2章 危機はいかに克服されるか?―危機克服の経済学(これまで、どのようなデフレがあったか?;歴史からなにを学ぶか?;いかに金融システムを安定させるか?)
第3章 これからの日本経済はどうなるか?―国家再建の経済学(日本経済はどうなっていくか?;日本はなぜ正しい金融政策を行なえないのか?;日本の未来はどうなるか?)

著者等紹介

高橋洋一[タカハシヨウイチ]
1955年東京都生まれ。東京大学理学部数学科・経済学部経済学科卒業。博士(政策研究)。80年、大蔵省(現・財務省)入省。理財局資金企画室長、プリンストン大学客員研究員などを経て、2006年から内閣参事官。07年に特別会計の「埋蔵金」を暴露し、一躍、脚光を浴びる。株式会社政策工房代表取締役会長、10年より嘉悦大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ビイーン

17
著者はデフレ不況の真犯人が「日銀」と断じている。2010年の日経平均株価は8000円台で、2016年12月現在で1万8000円台。有効求人倍率は2010年が0.8、2016年11月で1.4など。黒田日銀が異次元金融緩和をして環境は変わった。そして白川日銀で消費者物価をマイナス1~0%になるように行ってきたデフレ経済指向の金融政策を黒田日銀が0~2%になるようインフレ指向に目標を変更し雇用は改善傾向にある。但し物価は上昇傾向にない。金融政策だけではデフレから脱却は難しいか。2016/12/11

佐島楓

15
経済の本は最近読むようになったのだが論点がそれぞれ異なるから頭を抱えてしまう。とりあえず今の私に足りないものは経済学の基礎学力と情報を精査する能力。それがないと自分の意見すら持てないと痛感。 2011/07/27

やす

6
日銀は0金利と量的緩和でデフレから脱却すべき使命を帯びているはずが、物価の目標を0から-1%に置いているらしくデフレを許容している。実は日銀には世界に類を見ないほどの独自性が与えられている。目標設定と手段の独自性である。普通は目標設定は政府が行い、中央銀行が目標に至るよう経済を制御するがその手段は自由だということ。つまり日銀は日本をデフレ状態に置き続けている。途中から内容がやたら難しくなってついていけなかった。筆者はどうも日銀、民社党、亀井静香をライバル視しているようで言葉には迫力がある。2011/01/25

夕刻

5
昨今の不況の分析がコンパクトにまとめられている。金融政策の失策、日銀批判は何度も聞く話だけど、どうして改善されないのか。目標も提示せず責任も負わない一方で独立性ばかりを主張するのは反抗期の高校生に似ているような。何よりも世界のトレンドから外れることをあえてしているのかの説明はしてほしいものです。内容はごく真っ当なのに、タイトルで損をしているのが残念。2011/01/21

壱萬弐仟縁

4
「円高、雇用減少、設備投資減少。これらは一見別のもののようで、それぞれ無関係に見えますが、実は複雑にからみ合い、相互に関係しています」(023ページ)とのこと。重要部分は明朝太字で拾い読みもできる。物価が金融政策で決まるのなら(026ページ)、スタグフレーションになるのは消費増税やTPPと思われるので、双方の政策は軌を一に国民経済をダメにしないようにする責務があるのだ。GDPギャップ(総需要と総供給の差)を埋めれば、自殺者5千人、失業者百万人を救える(059ページ)とは心したい。相当数にのぼる政策の責任。2012/11/25

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