ちくま新書<br> 次に来るメディアは何か

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ちくま新書
次に来るメディアは何か

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  • サイズ 新書判/ページ数 232p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784480065278
  • NDC分類 361.45
  • Cコード C0236

出版社内容情報

日本語によって守られてきたビジネスモデルにも、グーテンベルグ以来の革命が押し寄せつつある。次に来るメデイアの産業図を描く。

内容説明

世界的な経済危機、さらに少子高齢化や、インターネット社会の誕生によって、国民の新聞離れ・テレビ視聴の多様化という構造変化が急速に進んだ。その結果、既存メディア業界の経営は、軒並み崖っぷちに立たされている。この状況から日本のメディア産業は、どのようなビジネスモデルを見出し、再編成されてゆくのだろうか。日本の未来予測にとって重要な指標となるアメリカの事例を参照しながら、メディア産業の未来を描く。

目次

プロローグ
第1章 アメリカ新聞界のカタストロフ(「新聞死亡ウォッチ」;「新聞社に最悪のニュース」 ほか)
第2章 化石のような日本メディア界(日本新聞界のいま;なぜ売れていない新聞を引き受けるのか ほか)
第3章 メディア・コングロマリットの光と影(流れなかった緊急放送;FCC(連邦通信委員会)の歴史 ほか)
第4章 “次に来る”メディア産業図(メディア・ホールディングスの誕生;挫折した竹中改革 ほか)
エピローグ

著者等紹介

河内孝[カワチタカシ]
1944年東京生まれ。慶応大学法学部卒業。毎日新聞社・社会部、政治部。ワシントン支局、外信部長、社長室長、常務取締役(営業・総合メディア担当)を経て2006年に退任。現在は国際厚生事業団理事の傍ら、慶応大学、東京福祉大学で講師を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

佐島楓

10
残念なことに、もうソースが少々古くなってしまっている。もっと文化のガラパゴス状態を積極的に解消すれば充分活路は拓けそうだ。2011/12/04

おおかみ

6
米国の先進事例を参照しつつ、日本のメディア産業構造の今後を占う。来歴からして新聞の話に偏重しているかと思いきやメディアの全体図を俯瞰しており、かつ説得力のある提言をいくつもなしているのだから、ものすごい仕事である。メディア・コングロマリットはもちろん、メディア・インテグレーターという概念には注目しないわけにはいかない。2010/03/27

Kentaro

5
新聞記者は情報産業界の第一次業者であり、言わば米作りに似た作業に日々従事している。 梅雨時に田植えをし、水を引き、夏は害虫を除くという地道な作業の上に、ようよう実りの秋を迎えることが出来る。そこで収穫された原料を使って、味噌にしたり酒にするのが、テレビ、出版界、映画やインターネットのまとめサイトである。 一方、テレビも黄金時代に溜め込んだストックがあり、どうやって視聴者に感動やインパクトを与えられるのかという技法が資産として残っている。 そんな中、恐らく近い将来新聞やテレビの衰退は止まらないであろう。2018/05/31

kana

3
大学のレポート課題のため走り読み(この著者の講義を履修してました。先生、Aをありがとう)。Googleの話が冒頭にでてきた時はWeb進化論の焼き直しかと思ったけれど、新聞産業の危機からアメリカをお手本とした日本版メディア・インテグレーターをつくるための政策提案までなされていて、具体的かつ壮大な内容でした。ジャーナリズム存続のためにメディア産業がどうあるべきかというのは難しく興味深い問題です。2010/01/14

メロン泥棒

2
大半がアメリカにおけるメディアの変遷とそれに基づく日本の今後。アメリカの新聞社なども広告収入頼りでウエブを敵視するなど、日本と同じで面白い。日本との違いがあるとすれば変化に対する積極さだろう。この本を読んでいると日本はダメだと思いつつも、もしかしたら変われるかも知れないと希望が見えてくる。2010/06/18

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