出版社内容情報
走り出したら止まらない、子育て家庭の恐るべき現状。
今、子育ての現場はすごい。運動会の弁当は宅配ピザ、汚れるからと檻の中で食事をさせ、自分がキレたら子供が可哀そうと「一発殴る」。驚きのルポから現代を活写。
内容説明
いまや少子化問題は日本社会における最優先の懸案事項。政治もビジネスもかまびすしい。ましてや経済不安や将来への閉塞感が強くなってきている今日、子どもの未来の幸福を確保するために、親たちは必死だ。「子育て」の現場は戦場、妻はその指揮官。華々しい戦功を上げるために、夫や両親を従えて戦っている。しかし、ほんとうにこの「戦功」は子どものためのものなのか。…豊富な取材例から見えてくる子育て家庭の現状を報告する。
目次
第1章 お母様は神様です
第2章 コンビニ育児
第3章 モンスターチルドレン
第4章 特別な親と言われたい
第5章 カリスマパパの憂鬱
第6章 少子化ビジネスの功罪
著者等紹介
石川結貴[イシカワユウキ]
1961年静岡県生まれ。作家。「SPA!」で連載した「ブレイク・ワイフ」が話題となり、1999年に単行本化。以後、延べ4千人の母親を取材し、現代の家族や育児、教育現場が抱える問題を追い続けている。小説作品も多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
もも
10
極端な例ではあると思う。でも現実にいることも確かだと思う。自身では正しいと思ってることも、第三者から見ればそうではないことは多々あるので、私も反省すべきところがあるのかもしれない。この本はそれを考えるきっかけになると思う。でも、人の意見が聞けない時も実際あるんだよね。しかし、一番割りをくうのは子どもなので、笑ってすまないこともある。読後感ははっきいってよくないが、読んでよかったとも思う。コーンフレーク弁当が一番心に残りました。2010/12/02
雨巫女。@新潮部
10
暴走させる原因に、少子化も一因。2010/10/21
ゆか
5
自分が大切な母親が増えているという点、納得です。簡単、便利と引き換えに失ったものは大きいです。手抜きをしても何の不都合もないという価値観にかわりつつあるとのこと。ランドやシーで、子供はコンクリートで寝ているのに、親は、ミッキーに歓声を上げている姿。この本を読んで、家事に手をかけなくてはと、襟を正す思いです。2013/09/30
ophiuchi
4
有名私立中学1年生男子の約半数が母親と一緒に風呂に入っているというのがショックでした2010/10/21
壱萬弐仟縁
3
評者は独身者だから、大きなことは言えないが、昔のマザコンがかなり少子化により、子育てで失敗は絶対に許せない、という意識が根強い。また、父親の役割分担が見えない。男女共同参画で見えないのは育メンの存在はやはり、多数派にはなっていないのだろう。モンスターは親ばかりでなく、子どもも怪物になってしまう。この怪物をどう導いたらいいのか、指導者の苦労は計り知れない。格差社会で、結婚できない、しても、子どもがエリートになってもらいたい親が増え、失敗しないで人の痛みがわからないエリートでは困るので はないか? 失敗しても2012/08/17