ちくま新書<br> ドキュメント高校中退―いま、貧困がうまれる場所

個数:
電子版価格
¥770
  • 電書あり

ちくま新書
ドキュメント高校中退―いま、貧困がうまれる場所

  • ウェブストアに5冊在庫がございます。(2024年04月25日 07時51分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 新書判/ページ数 237p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784480065117
  • NDC分類 367.6
  • Cコード C0237

出版社内容情報

「高校中退」による貧困の連鎖が止まらない!もはやそれは教育問題ではなく、社会を揺るがす問題である。知られざるその実態に迫る。

内容説明

毎年、十万人近い高校生が中退している。彼らの多くは貧しい家庭に育ち、まともに勉強する機会など与えられず、とりあえず底辺校に入学し、やめていく。アルバイトですら、高卒以上の学歴を求められる現在、高校中退者にはほとんど仕事がなく、彼らは社会の底辺で生きていくことになる。いま、貧しい家庭からさらなる貧困が再生産されているのだ。もはや「高校中退」を語らずして貧困問題を語ることはできない。

目次

第1部 高校中退の現実(底辺校に集中する高校中退;中退した若者たちに聞く;子どもの貧困)
第2部 高校中退の背景(なぜ高校をやめるのか;高校中退の問題点;就学援助から中退へ;終わりに―労働、地域、そして若者たちの生きがいを結ぶ教育)

著者等紹介

青砥恭[アオトヤスシ]
1948年松江市生まれ。明治大学法学部卒業。元埼玉県立高校教諭。現在、居場所のない若者を支援するNPO法人さいたまユースサポートネット代表。また、明治大学や埼玉大学で非常勤講師を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

katoyann

23
高校中退の実態について、公式統計と若者へのインタビューに基づき、分析した本。2009年初版であるが、高校中退の背景にある貧困の問題や世界的に見ても最も高額と言われる教育費の問題も含め、現代も改善されていない課題が分かる。高校中退は筆者の見積では5%から8%にのぼる。多くは学業不振により高校を辞めていくが、日本社会では高卒資格が就労の最低条件とされていることが多く、中退した後の生活は悲惨である。つまり、その殆どが不安定な職を転々とする。中退の背景にあるのは貧困である。解決策は高校の義務教育化と教育費無償化。2023/03/11

ごへいもち

21
厳しい状況報告だった。子供達が本当にかわいそう。なんとなく感じていたことをきっちり本にしてもらった気がする。小学校に福祉的機能をという提案にも賛成。2011/12/14

まど

21
底辺校という言葉を耳にしたことはあったが、こんなに壮絶な状況になっていたとは.…。息子が小学校に上がる前に読むことができてよかった。自分も貧困の構成員と思っていたけれど、私の考えは甘かった。どうして貧困が問題なのかよくわかった。教育に関心のある方にお勧めします。2010/11/12

天使

15
貧困と中退は密接な関係がある、取材を通じ中退者の実態、日本の闇を垣間見る 底辺校の生徒の多くは意欲の低さや劣悪な家庭状況で学習についていけず、教師達は生徒の対応に追われ教育どころではない 中退後は肉体労働に従事する選択肢しか無くなり貧困が生まれる、底辺校の囲い込み政策や親の低学歴・能力により貧困の連鎖は続く 底辺校の生徒を罵る人間がネットでは散見されるがどのような環境で育ったかこの本を通読してから発言して頂きたいものだ、自己責任論で問題が解決すれば苦労はしない 職業中心教育、経済支援の充実等は必須だろう2020/01/08

スルメジャコフ

14
私は10年前に通信制の高校を卒業したが、当時の学校生活のことを振り返らずにはいられない内容だった。当時も周囲を見渡せば家庭環境に問題を抱えた人たちはいっぱいいた。そして、通信制を辞めてさらにドロップアウトしていく人たちのなんと多かったことか。彼らは今何をしているのだろう?人並みな生活を送れているのだろうか?そういった人たちを「努力ができない人たち」と切り捨てるのは簡単だ。筆者は、丹念な取材と分析で、高校中退と貧困(家庭環境)に相関関係があり、社会問題化しつつあることを説き明かしている。2009/11/24

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/257401
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。