ちくま新書<br> 美人好きは罪悪か?

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ちくま新書
美人好きは罪悪か?

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  • サイズ 新書判/ページ数 260p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784480064929
  • NDC分類 367.2
  • Cコード C0295

内容説明

男同士の美人談義は、なぜか熱くなりやすい。「雨夜の品定め」の時代からミスコンテスト反対論議のあった時代を経て、男が何人か集まれば、今も行われる会話である。では、果たして美人好きは罪悪なのか?小説のヒロイン、ロリコンや萌え、髪型やヌード、歴史上の美人などさまざまな観点から、新しい「美人論」を展開する。

目次

序論 司馬遼太郎の美人論
第1章 美人好きは罪悪か?
第2章 ロリコンは罪悪か?
第3章 髪型とヌードの関係
第4章 谷崎潤一郎の描く美人
第5章 美人の人生
第6章 ヌードとモデル
第7章 歴史のなかの美人
終章 去勢された男たち

著者等紹介

小谷野敦[コヤノトン]
1962年茨城県生まれ。本名読み・あつし。東京大学文学部英文科卒。同大学院比較文学比較文化専攻博士課程修了。1990‐92年、カナダのブリティッシュ・コロンビア大学に留学。学術博士(超域文化科学)。大阪大学言語文化部助教授、国際日本文化研究センター客員助教授などを経て、文筆業。文芸批評、小説、演劇、歴史、男女論などフィールドは幅広く、独自の「男性論」を展開。また、論壇・文壇のもたれ合いへの鋭い批判も行なっている。著書に『聖母のいない国』(河出文庫、サントリー学芸賞受賞)、『恋愛の昭和史』(文春文庫)など多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Ted

5
'09年6月刊。△総じて書き散らかして急いで纏めた感じのするエッセー。「第7章 歴史のなかの美人」だけ急に難解になったりして、文体も内容も斑のある構成になっている。美人に対する著者の並々ならぬ拘りは分ったが、著者がいうところの美人は私には全然美人とは思えなかった。仮に「美人と結婚」して著者の願望が叶ったと仮定して、その後の人生での容貌の衰えはどう受容するつもりなのだろうか。東大総長森亘の式辞の軽薄さに仰天したとあるが、本書のような内容を堂々と本にする自分を「インテリ」と規定する著者の自意識もどうかと思う。2015/12/30

xtc1961ymo

5
「もてない男」の著者が書いた考察。いまひとつ、テーマが絞られず散漫な印象。彼も山田詠美も文芸評論家の齋藤美奈子さんに一目置いているのが面白い。谷崎の春琴抄に関する話は読ませた。2013/08/22

Moriya Mononobeno

2
小谷野敦の前作の日本文化論が面白かったので読んだのだが今回はそれほど面白くなかった。やはり、美人の定義が難しい。美人は一生美人の人もいるし、途中で美人でなくなる人もいる。また、小さい時は不美人でも40過ぎて美人になる人もいる。それに男には美人と思われても女には美人と思われない人もいるし、実は美人の定義は流動的なので美人好きは罪悪かというテーマそのものが成り立たないと思う。かえって作者が美人と思った人についてなぜ美人と思うのかと解説した美人論ほうがすっきりすると思う。2018/09/23

kokada_jnet

2
猫猫先生のいつものスタイルの、「お題」(今回は美人論)を決めておいて、それに関連する、自身の「世間の常識」に反対する独自の論の展開や、他の論者への攻撃などがまざった本。元が雑誌の連載なので、話題が飛び飛びだが、猫猫節は健在なり。2009/07/17

みさ

1
女好きのインテリおじさんが、居酒屋で語っている印象です。専門的な切り口を期待してたけれど、独断と偏見のエッセイでした。でも著者の知識の豊富さで、楽しく読む事ができます。私は近代の文学作家の恋愛事情が面白かったです。テレビで見かける芸能人の名前も挙げられるので、退屈しない事間違いなし。2016/06/11

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