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ちくま新書
心理諜報戦

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  • サイズ 新書判/ページ数 230p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784480064110
  • NDC分類 391.6
  • Cコード C0231

出版社内容情報

私たちは操られている?
敵の行動を読み(収集・分析・予測)、操り(誘導)、混乱(謀略)させる。味方の手の内を隠蔽(防謀)する。偽情報で攪乱するのが心理・欺瞞工作だ。捏造・歪曲、宣伝により、敵は疑心暗鬼に陥り、やがて自壊する。映画顔負けの心理諜報の実際と情報工作の手法とは?

内容説明

国際政治の裏側で、今この瞬間も繰り広げられている世論誘導や謀略の数々。対象の心理を操作し、偽情報で攪乱するのが心理・欺瞞工作だ。情報の捏造、歪曲、宣伝により、敵は疑心暗鬼に陥り、やがて自壊する―。映画顔負けの権謀術数の実際例から、各国機関の研究内容、そして私たちが誤情報に踊らされないための対抗手段まで。知られざる「認知操作」の実態を明かす。

目次

第1章 心理工作と欺瞞工作
第2章 認知操作
第3章 中国・朝鮮半島
第4章 ロシア
第5章 謀略と謀略論
第6章 対抗手段

著者等紹介

野田敬生[ノダヒロナリ]
1970年生まれ。東京大学文学部言語学科中退。国家1種試験に合格し94年、公安調査庁に入庁。98年夏、米国中央情報局(CIA)情報分析研修に派遣。現在は、ジャーナリストとして、主に週刊誌や月刊誌で執筆。調査能力の高さと分析の綿密さは定評があり、数数のスクープをものにしている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

姉勤

30
2008年刊行だが、時代が経ようと技術が進もうと、人間に変わりはなく。近頃はナラティブと呼ばれるストーリー(物語)に人間は惹かれ、時に引きずられ、判断を誤る。コストを費やさず勝手に思い通り動いてくれるなら、敵であれ味方であれ、利用するのが人情だ。さて、その物語は、真か嘘か、正か邪か、益か害か。当時記憶に新しい、オウム真理教や歴史修正主義と呼ばれた動きを例にあげ、自国他国の公開された機密文書から外国の走狗となった官僚、学者や記者の行動も踏まえ、現代をどう生きるか。騙されても死なないし、楽ならそれでよし、か。2023/05/31

おらひらお

3
2008年初版。あまりにリアルすぎて、身の回りのニュースなどが信用できなくなりました。2011/08/04

i-miya

3
ウォルター・リップマン 「にせの現実」 「擬似環境」 サイコロジカル・オペレーションズ (心理工作) パーセプション・マネジメント (認知操作) 1954 ジュネーヴ休戦協定 フランス、ベトナムで大敗 民主共和国 コルビー、CIA南ベトナム 湾岸戦争 クウェート、認知操作 20のワシントンのロビー会社 アメリカ人が戦争を支援するよう誘導 KGB 「石田博英」 KGBにはロッキードのような資金力はない レフチェンコの事件 ミヒトロン文書 空域? 空域計? 羅貫中2008/04/02

釜煮蕎麦

2
国家間の大きな話から政治などの身近な事まで実例を挙げながら認知操作について解説されていて、とても面白い。謀略論や都市伝説に陥らず、自分にも関わっているかもしれない操作を疑うのは難しい。でも情報は単に真偽だけでなく、流される意図にも気を配らなければいけない。そして嘘にも力がある。相対化して物事をみる大切さと人間の複雑さ、面白さを感じました。2014/02/15

ivnin

2
少なくとも、諜報戦とは、物事を面倒くさくすることではあるようだ2009/10/15

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