ちくま新書
打たれ強くなるための読書術

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  • サイズ 新書判/ページ数 205p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784480064103
  • NDC分類 019
  • Cコード C0200

出版社内容情報

「大人」の読書とはどういうものか。
〈正解のない世界に耐える〉。本書は、その力を養うための読書術指南である。みずから本に問いかける能動性を高め、物事を複眼的に捉える成熟した読み方とは?

内容説明

読書における「打たれ強さ」とはなにか。それは解答がひとつではないということに耐え、複眼的な見方で本を読むことができるということである。「どのように世界を理解するか」に重点を置くあり方とも言い換えられよう。本書は、そのための本の探し方から、段階を踏んだ読書、読んだ本の活用法など、しっかり使える技術を伝授するものだ。この技術を磨いてゆくことで、これまでとはひと味違う成熟した「大人」の読書が成立するのである。

目次

第1章 読書論のユーウツ
第2章 何のために本を読むか
第3章 知的読書への入り口
第4章 本を探す
第5章 本を買う・借りる
第6章 本への感度を上げる
第7章 本の読み方―入門編
第8章 本の読み方―段階編
第9章 本の内容を活用する
終章 世界と自分を読み解くために

著者等紹介

東郷雄二[トウゴウユウジ]
1951年京都生まれ。京都大学工学部原子核工学科に入学後、文学部フランス語フランス文学科に「文転」。同大学院博士課程途中から、パリ第4大学に留学、B.Pottier教授のもとで一般言語学を学び、第三課程博士号取得。現在、京都大学総合人間学部人間・環境学研究科教授。専攻は言語学・フランス語学。言語を研究することは、とりもなおさず「人間とは何か」という究極の問いに答えることだとし専門研究を深めるかたわら、学問研究とは一握りの天才・秀才が生み出すものではなく、かなりの部分は「技術」であると考え、そのノウハウをわかる形で伝えることにも力をいれている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mitei

233
より為になる読書のやり方が書かれていて勉強になった。中々古典読むの大変というのは共感した。2020/05/18

KAZOO

131
京都大学の先生が、読書法について書かれています。本の読み方、探し方、本への感度を上げる方法など高校生や大学生向きに書かれているようです。最後の章の「本の内容を活用する」が非常に参考になりました。本への書き込み、内容のようやく、記録、文献情報の管理など、これから大学生を経て研究者への途へ進まれる方には参考となるのではないでしょうか?若干題名がそぐわない気がしてもっと気の利いたものにすればいいのにと思いました。2015/12/07

みんと

24
読書好きにとっては、中身の濃い贅沢な1冊。 読書において、打たれ強いとはいったいどういうことなのか。 それは、正解のない世界に耐えるということだったのだ。 読む目的、選び方、借りるのか買うのか、読了するかどうか、読み方、アウトプットするのかどうか、すべてにおいて正解は無い。 書かれている内容に対し、賛同も良いが、論点を探し、問いかけながら読むとまた違った新たな考えを生み出すことができる。 情報を鵜呑みにしないことも大切なのだ。2011/03/29

スタッフW

21
さっぽろビブルさん主催のビブリオバトル、第16回の1回戦チャンプ本。バトラーさんのプレゼンを聞いてる最中からもうこの本は僕の対極だなと思って聞いていたけどやっぱりその通りだった。基本僕の読書は完全に「娯楽」が目的で、本を消耗するだけの受動的読書。「打たれ弱い読書」の典型を地で行くタイプ。この本は、本の内容に対して能動的に格闘する「成熟読書」を目指せという内容だが、なんと!この本を読んで「うん、確かにそうだよなぁ」と思った瞬間に、この読書自体が「打たれ弱い読書」になってしまうという矛盾が発生してしまった^^2015/02/21

Akito Yoshiue

20
国語が苦手な生徒にぜひ読んでもらいたい内容だが、国語が苦手な生徒はこのような本に手を伸ばさない…。紹介だけはしていこう。2020/04/08

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