出版社内容情報
「大人」の読書とはどういうものか。
〈正解のない世界に耐える〉。本書は、その力を養うための読書術指南である。みずから本に問いかける能動性を高め、物事を複眼的に捉える成熟した読み方とは?
内容説明
読書における「打たれ強さ」とはなにか。それは解答がひとつではないということに耐え、複眼的な見方で本を読むことができるということである。「どのように世界を理解するか」に重点を置くあり方とも言い換えられよう。本書は、そのための本の探し方から、段階を踏んだ読書、読んだ本の活用法など、しっかり使える技術を伝授するものだ。この技術を磨いてゆくことで、これまでとはひと味違う成熟した「大人」の読書が成立するのである。
目次
第1章 読書論のユーウツ
第2章 何のために本を読むか
第3章 知的読書への入り口
第4章 本を探す
第5章 本を買う・借りる
第6章 本への感度を上げる
第7章 本の読み方―入門編
第8章 本の読み方―段階編
第9章 本の内容を活用する
終章 世界と自分を読み解くために
著者等紹介
東郷雄二[トウゴウユウジ]
1951年京都生まれ。京都大学工学部原子核工学科に入学後、文学部フランス語フランス文学科に「文転」。同大学院博士課程途中から、パリ第4大学に留学、B.Pottier教授のもとで一般言語学を学び、第三課程博士号取得。現在、京都大学総合人間学部人間・環境学研究科教授。専攻は言語学・フランス語学。言語を研究することは、とりもなおさず「人間とは何か」という究極の問いに答えることだとし専門研究を深めるかたわら、学問研究とは一握りの天才・秀才が生み出すものではなく、かなりの部分は「技術」であると考え、そのノウハウをわかる形で伝えることにも力をいれている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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