内容説明
日曜日、著者は酒のお供にと『荘子』を取り出した。超俗的で、世人を煙に巻くような文章を読みながら、「わからない」ことの醍醐味にどっぷり浸かってゆく。雲をつかむような話ばかりだけれど、固くなっていた頭がほぐれ、おおらかな気持ちになれるのはどうしてだろう。一風変わった角度から荘子の思想に触れる「こんにゃく談義」のはじまりである。
目次
日曜の朝、わたしは寝坊した。
序章 荘子、夢で胡蝶となる―パラドックスの予感
第1章 世界の眺め方(この現実を鵜呑みにしよう;因果という虚構は捨てよう)
第2章 言葉の使い方(基礎づけ主義は断念しよう;状況に応じて言葉を使おう)
第3章 知識の捨て方(概念図式の概念は忘れよう;あるがままに生きていよう)
終章 渾沌、七つの穴に死す―絶対的無分別の悲哀
日曜の夜、まだ眠くないけど。
著者等紹介
山田史生[ヤマダフミオ]
1959年福井県生まれ。東北大学文学部卒業。同大学大学院修了。博士(文学)。弘前大学教育学部教授。専攻は中国哲学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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