• ポイントキャンペーン

ちくま新書
昭和33年

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 新書判/ページ数 215p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784480063359
  • NDC分類 210.76
  • Cコード C0236

出版社内容情報

映画『ALWAYS 三丁目の夕日』を見て、多くの人が「あの頃はよかった」と涙を流した。貧しかったが夢と希望に溢れる時代だったという。だが今だって悪くはない。

内容説明

映画『ALWAYS 三丁目の夕日』を見て、多くの中高年と、なぜか二十代の若者までが、「あの頃はよかった」と涙を流した。昭和三十年代を黄金期とする言説がある。あの頃は、日本が一番輝いていた、貧しかったが夢と希望のある時代だったという。だが、本当にそうだったのだろうか?昭和三十三年は、ただ懐かしむだけの年ではない。あの年の事象を今日と重ね合わせることで、これからの日本が見えてくる。

目次

第1章 過去を美化し、未来を憂える日本人
第2章 先行き不透明だった高度成長の夜明け
第3章 本当にあった下流社会
第4章 当時のテレビ革命と現在のネット革命
第5章 健全化する社会、スポーツ大国へ
第6章 昭和三十三年から明日の日本を読む

著者等紹介

布施克彦[フセカツヒコ]
1947年東京都生まれ。一橋大学商学部卒業。1970年4月から総合商社に勤務。おもに鉄鋼貿易業務に従事。その間、ナイジェリア、ポルトガル、アメリカ、インドなどで約15年間にわたる海外勤務を経験。98年より精密機器メーカーに勤務、02年退社。現在、国際社会貢献センター(NPO)コーディネーター。日本大学、亜細亜大学などで非常勤講師のほか、「日本の国際化への社会貢献」をテーマに活動の幅を広げている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

うりぼう

12
松丸本舗で購入。昭和32年12月26日生まれの私にとって、初めて見た世相はこんな風だったんだと、しみじみ思う。50年前と今、隔世の感がありながら、その相似性に驚く。「昔はよかった症候群」と「未来心配症」の私達、「夜明け前が最も暗い」というそのときにいるのかも。農耕民的島国根性と海洋民島国根性を活かして、世界の片隅から一隅を照らすのである。それは、「降りてゆく生き方」であり、「フラジャイル」であり、「他生の縁」を想うことである。2009/12/06

おらひらお

5
2006年初版。昭和30年代ではなく、昭和33年とピンポイントで迫っているところが面白いですね。日本人は昔はよかった症候群と未来心配性を抱えており、それはそれでよいことを指摘しています。2013/08/22

つちのこ

1
奇しくも私が生まれた年なので、興味を持って手に取った。映画『三丁目の夕日』の舞台となった昭和33年はいろんな意味で転機となった年だったようだ。私が知ってる限りでも東京タワーの完成、長嶋デビュー、チキンラーメンの誕生などがある。巻末のリストを見ると、アメリカ、ソ連が人工衛星の打ち上げ成功、浅間山の大噴火、皇太子婚約など。更に、売春防止法の施行があり、全国の赤線や遊郭から灯が消えたという風俗業界にも激震が走った年であった。といっても完全消滅せずに非合法で現代に続いているのは周知の事実である。 2016/03/15

のん

0
筆者の言うような「国民性」は本当に存在するのか、そもそも「国民性」という概念は有効な概念なのか。この本を読みながら、「国民性」という言葉が出るたびに首を傾げた。何か学術的なことを知りたくてこの本を読むのはおすすめできない。とはいえ、居酒屋で年寄りの昔話を聞いている気分で読めばまあまあ楽しめる。あまり肩肘を張らず、気楽に読むと良い。2016/08/10

layho

0
タイトルにつられて借りたけど新書は難しい2011/01/31

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/415320
  • ご注意事項