出版社内容情報
臨床の現場では治療法が曖昧な理由で選ばれている。
そこに医学の非科学性が存在し、「100%安全」な再現性はない。
医学の虚構を暴き、よりよい医療を考える。
内容説明
患者は病気を治すために薬を飲む。医者は病状を良くするために治療をする。その根拠は科学的であると考えられているが、実際には曖昧であることが多い。なぜか。科学的データにもとづく「平均値治療」が奨励されているとはいえ、臨床の現場では、すべてを科学で解決できるとはかぎらないからだ。むしろ、患者のほうが非科学的な治療を望むことも多々ある。科学的データか患者の声か、その狭間でジレンマに陥る医療は、進むべき道をどこに探したらよいのか?本書では、現場の生々しい本音を紹介しながら、臨床医学の虚構を暴く。医の根源を見つめ、科学的根拠も経験も踏まえた、よりよい医療を模索する試み。
目次
第1章 統計学が医学なのか
第2章 医学は芸術であった
第3章 医者は科学的根拠で治療しているか
第4章 人間的だからこそ科学ではない
第5章 医学を科学と誤解する人たち
第6章 患者は医療に何を求めるのか
第7章 健康食品と代替医療
第8章 医学をどう考えるべきか
著者等紹介
米山公啓[ヨネヤマキミヒロ]
1952年山梨県生まれ。聖マリアンナ医科大学卒業。専門は神経内科。看護雑誌の連載を機に、小説、エッセイを執筆。98年同大学第二内科助教授の職を辞し、本格的な著作活動に。現在も診療は続けている。日本老年医学会、日本脳卒中学会評議員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
がっち
シン
amplecutter
Cota
たるとじい
-
- 和書
- 手塚治虫の『ブッダ』読本