出版社内容情報
同盟国・米国が日本の国富を吸い取るシステムを密かにつくっていたという
驚愕の事実。[改革]の虚妄を超え、もう騙されない日本をつくるための道筋を示す。
内容説明
自衛隊のイラク派遣、北朝鮮問題への対応、道路公団や郵政民営化に代表される「改革」の進展、皇室典範や憲法をめぐる改正論議、不良債権処理と景気回復の名の下に進められた日本型雇用の崩壊―日本が場当たり的な対応を重ねるあいだに、かつて「超合金」と言われた日本システムは根こそぎ変えられつつある。日本の「国富」に狙いを定めたアメリカの国家戦略は、対日「年次改革要望書」を通じて密かに、そして着実に現実のものとなっている。アメリカによる対日支配の実態はどうなっているのだろうか。外務官僚としての体験も踏まえつつ、覇権構造の中の自立の可能性を探る。
目次
第1章 米国の国家戦略と日本の「知識人」
第2章 消えた「日米貿易戦争」
第3章 アジア通貨・経済危機の真相
第4章 決定打としての「IT革命」
第5章 悪魔の契約
第6章 日本の「逆襲」
著者等紹介
原田武夫[ハラダタケオ]
1971年東京生まれ。東京大学法学部中退後、外務省入省。大臣官房総務課、アジア大洋州局北東アジア課を経て、2005年3月に退職。現在は原田武夫国際戦略情報研究所代表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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佐島楓
27
アメリカによる対日支配の現状を書いたもの。最初はあまり鵜呑みにしないつもりで読んでいたが、最近の国家間戦略の報道などを見ていると思い当たるふしがいくつかあり、結構のめりこんで読了。iモードまでもがアメリカのコントロール下にあったとは盲点だった。これもひとつの現実なのだろう。2013/11/28
tolucky1962
10
タイトル通りの内容。書評は賛否両論。まるまる信じるのもなんだが、確かにこんな一面もあるのではないか。敗戦後日本は米国配下になったが、その後努力して這い上がっても継続的に米国にうまいことやられ続けているのでしょう。佐藤優さん的に言えば、今も日本は米帝国の植民地なんでしょう。米国に反抗する国はあるが、日本は反抗と追従を使い分けるしたたかな外交をする気配が見えない。最近この手の本は多くあり、一部の人は気づいているが、外務官僚や政治家を入れ替えるか、第三国の力を借りるかなど必要で現実的に解決は難しい。2016/04/28
shiaruvy
1
△本棚捜索後詳細記入2017/12/29
かわぴー
0
ゼミの課題2016/06/28
ryota
0
1970年代の中南米における「民営化」プロセスは昔から有名だったのかな?私は『ショック・ドクトリン』においてその惨状を知ったので、本書でそのプロセスが日本に対しても応用されていたと聞いてビックリ。あと、日本もヒューマン・ネットワークを構築しないかなー、と。2013/02/07