ちくま新書<br> 不安を生きる

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ちくま新書
不安を生きる

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  • サイズ 新書判/ページ数 222p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784480062307
  • NDC分類 141.6
  • Cコード C0236

内容説明

私たちの社会には今、漠然とした不安が広がっている。将来の変化を見通せず、未来への希望が持てない。会社もアテにできず、心底頼れる人も見当たらない。そんな思いを抱く人が増えている。こうした事態は、都市化が進展し、かつて私たちを支えていたムラ的な共同体が衰弱してしまったことと無縁ではない。しかし、便利な生活を手に入れ、自由を享受する私たちは、もう後戻りすることはできない。不安とどう向き合い、どう生きればいいのか。この問いを多角的に追究した本書は、現代社会を生きる私たちにとって示唆に富む一冊である。

目次

1 不安と悩み
2 体感不安の時代
3 不安をとらえる視点
4 不安をバネにする
5 仕事と不安
6 都市生活者の不安
7 不安を煽る「癒し」産業
8 「支え」としての共同体
9 自分の足場をつくる

著者等紹介

島田裕巳[シマダヒロミ]
1953年東京生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程修了。宗教学を専攻。元日本女子大学教授。劇作家でもある
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

B.J.

9
●今の社会を成り立たせていくための重要な経済的資源として、不安や癒しが使われているのは 確か。だから社会は、若い女性たちに結婚しろというメッセージよりも、結婚なんかしても幸せにはなれない、子育ては大変だというメッセージを流すことに熱心。なんとか不安に安住させ、癒しを求めて消費させようとする。これはもしかして巨大な詐欺ではないのか。・・・本文より2020/02/22

さえきかずひこ

0
現代人が抱える「都市的不安」を上手くすくい上げている。2010/07/10

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