ちくま新書
キャリア転機の戦略論

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  • サイズ 新書判/ページ数 221p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784480061997
  • NDC分類 366.29
  • Cコード C0234

内容説明

五年先、一〇年先の職業人生について、あなたは展望をもつことができるだろうか。ひとつの会社組織の中でまっすぐにつながるキャリアを思い描くことが困難な現代、これは多くの人が共有する悩みであろう。では、長期的な視点でキャリアをデザインするには、つまり自分の仕事と生き方に戦略をもつには、何が大切か?本書では、キャリアの転機を乗り越えてきたヨーロッパ職業人の個人史を素材に、その勘所をさぐる。

目次

第1章 個人史にキャリア転機をみる
第2章 若者はなぜ守りに回るのか―防衛するキャリア初期
第3章 中年の危機をどう乗り越えるか―選択するキャリア中期(男性)
第4章 運・不運にどう適応するか―模索するキャリア中期(女性)
第5章 学習の持続はなぜ可能か―学習するキャリア後期
第6章 転機をいかに乗り越えるか

著者等紹介

榊原清則[サカキバラキヨノリ]
1949年北海道小樽市に生まれる。電気通信大学電気通信学部卒業。一橋大学大学院商学研究科博士課程修了。一橋大学商学部で講師、助教授、教授を歴任したのち、40代前半でその地位を辞して、92年より4年間、ロンドン大学ビジネススクールで準教授を務める。このようなキャリアの変遷を経て、現在、慶応義塾大学総合政策学部教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Kiyoshi Utsugi

35
榊原清則の「キャリア転機の戦略論」を読了しました。 この本ではキャリア転機を ①20歳代から30歳代前半のキャリア初期 ②30歳代後半から40歳代のキャリア中期 ③50歳代から60歳代のキャリア後期 に分けて、中でも②は男性と女性に分けて展開されます。 もちろん一番気になったのは…😅 何か新しいことを学んでチャレンジしないといけないのかなと思い始めたところ。😅2022/01/26

佐島楓

30
本書に書いてあるケースは、主にイギリスを拠点として働く方々の話なので、一見参考になりそうでならないように思うかもしれない。しかし日本の教育やキャリアアップの問題点を考える上で比較材料になる。高齢になってから専門教育を受けるといったケースは、これからどんどん需要も増えるだろう。そうでなくても既存の「である」「べき」論を捨てて、自分のため、あるいは家族のために生涯を通して専門的な勉強をし続けるのは大切なことだ。そういった学習をしやすい環境を整えることが日本の課題だと思う。2014/05/21

きいち

19
キャリアは会社が与えてくれないということの浸透、特に若年でのキャリアの男女差の縮小、生涯発達・生涯学習の当然視など、確かに、この本の2004年から10年経ってキャリアをめぐる状況は大きく変わっている。でも、著者榊原がイギリスの中産階級の事例を使って日本で育てて行こうとした「一人ひとり自分の状況に合わせて戦略的にキャリアを構築しよう」という姿勢は、まだ一部のものだ。◇そりゃあそうだ、世界広く見ても、階層越えて皆が自分のキャリアの主人公って国は、ない。だから榊原も処女地の開拓者のひとり。そう思うと心強かった。2014/07/14

おのの

1
英国で若年、中年、高年の3階層の人についてインタビューしたものをまとめた本。英国でのキャリア開発の事例ともいえる。あくまでビジネススクールで教えている著者の知っている範囲なので、かなり限定的とはいえるけれど、主体的にキャリア開発に取り組んでいる人たちなので考え方にこの国の特徴は現れる。戦略論とキャリア選択を結びつけて紹介している最後の部分はなるほどねぇと思った。2011/11/08

wishmountain

0
単なる海外事例特集。日本語で書かれている以上日本社会向けに書かれるべきだろう。象牙の塔ボケしているとしか思えない。 2008/05/26

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