ちくま新書
学者の値打ち

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  • サイズ 新書判/ページ数 235p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784480061805
  • NDC分類 002
  • Cコード C0200

内容説明

専門家でない一般人が、知識と教養を手に入れようというのなら、やはり学者を頼りにするしかない。しかし、学者といってもピンからキリまである。いったい誰が「役に立つ」学者なのだろうか。著書で見る学者の実力の見わけ方から、ジャーナリズムやビジネス・オピニオンとアカデミズムの思考法のちがい、さらには学閥と人脈の影響力といった学者の世界独特の論理までを紹介。「学者の値打ち」を適切に判定して、楽しい知的生活を送るための必須知識を提供します。有名学者の「値打ち」採点表も収録。

目次

第1部 学者の世界(学閥と人脈;学問と流行;大学ブランドの正体;著書に出る実力;専門書、一般書、雑書;学者の質は落ちたか)
第2部 大学の内と外(ビジネス・オピニオンとアカデミズム;アカデミズムとジャーナリズム;新教養主義のために;大学外の学知)

著者等紹介

鷲田小弥太[ワシダコヤタ]
1942年北海道札幌市生まれ。1966年大阪大学文学部哲学科卒業。1972年大阪大学大学院文学研究科哲学・哲学史専攻博士課程了。三重短期大学教授を経て、現在、札幌大学教授。哲学・倫理学を担当。評論活動、エッセイ、人生書等の執筆も精力的に行っている
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Humbaba

5
学者,大学教授と一言で言っても,その能力は千差万別である.ただし,専門家と言われる人間の数が増えているのだから,有能な人間の絶対数は増えていると言える.ただし,絶対数が多いことでなかなか自分にとっての良い師となる人間は見つからないかもしれない.2011/06/13

経営哲人

0
学者評価の細部はおくとして,学問の大学内外での関係性の分析が秀逸。ここにあげられる人々の著作を改めて読むことにした。2013/03/31

おらひらお

0
2004年初版。後半3章の感じが、これまでと感じが異なっていたので奥を見てみると、ほかの本を改変して掲載されていることが記されていた・・・。内容的には今も変わらない文系学部の様子が記されており、「そうそう」と思うところも多々あるが、いまさら読んでも仕方がない本であった。高校生には難しいかもしれないが、大学に入る前にでも軽く目を通しておけば、心構えとしていいかも。                                                 2011/01/27

メタファル

0
学問や研究という世界でどういったアティチュードを持てばいいか、という基本的なことを確認する上ではいいのではないか。2010/02/11

inoshun

0
著者が自分の立場や価値観から日本の学者を評価すると共に、文系の学界独特の因習を批判している。 それぞれの学者に対する学問的評価は著者の立場性や価値観を強く反映しており、全てに同意できるわけではないが、著名な学者の性格等は学界にいる人しか分からない部分があり、単純に面白かった。 また、同一グループ内での建設的批判が存在しない日本の学界に対する批判は、よく聞く話だがらこそ、内部からの声として説得力があった。

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