ちくま新書
文士の生きかた

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  • サイズ 新書判/ページ数 222p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784480061386
  • NDC分類 910.26
  • Cコード C0290

内容説明

妻子を捨てて恋人と駆落ちし(嘉村礒多)、三十歳も年下の多情な女に翻弄され(徳田秋声)、逃げた女への執拗な探索行に身をけずり(近松秋江)、自分の創作のためには身近なすべてを犠牲にしてはばからない(葛西善蔵)…そして彼らは数々の名作を生み出した。大正ならびに、昭和の戦前・戦後に活躍した文士の中から、ある種の典型的な十三人をとりあげ、その人生の裏表や喜怒哀楽をそれぞれにさぐってみる。彼らのきわめて野放図な生きかたや、貧乏、病気、死などを通して、“文士とは何か”“人間とは何か”を、あらためて考えずにはいられない。評判の著者“文壇物三部作”に続く、興趣尽きぬドキュメント。

目次

芥川龍之介
葛西善蔵
嘉村礒多
直木三十五
徳田秋声
近松秋江
葉山嘉樹
宇野浩二
久保田万太郎
谷崎潤一郎
高見順
山本周五郎
和田芳恵

著者等紹介

大村彦次郎[オオムラヒコジロウ]
1933年東京生まれ。早稲田大学政治経済学部・文学部卒業後、講談社入社。「小説現代」「群像」編集長を経て、文芸出版部長、文芸局長、取締役を務める。その間、野坂昭如、井上ひさし、長部日出雄、村上龍、村上春樹ら多くの作家の文壇デビューに尽力し、また池波正太郎「仕掛人藤枝梅安」笹沢左保「木枯し紋次郎」などの評判作を企画し、ヒットさせた。『文壇栄華物語』は第18回新田次郎文学賞を受賞
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