ちくま新書
日本の治安は再生できるか

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  • サイズ 新書判/ページ数 206p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784480061164
  • NDC分類 368.6
  • Cコード C0236

内容説明

この数年、体感治安は年毎に悪化している。たとえば平成13年の犯罪状況に関するデータによれば、検挙率が低下する一方で、凶悪犯罪は増加し続けている。戦後、重大犯罪はほぼ一貫して減少傾向にあったが、平成に入ってその傾向は止まり、逆に上昇に転じた。いまや日本は、これまで経験したことのない事態に直面しつつある。日本の治安は、なぜ急速に悪化したのだろうか。少年非行や外国人犯罪、身近な犯罪としての窃盗罪など戦後の犯罪事情を多面的にたどり、変質する日本社会の深層をさぐる。

目次

第1章 危機的な治安状況
第2章 国家の存立を脅かす外国人犯罪
第3章 治安悪化の根源としての少年問題
第4章 驚異的な治安大国だった日本
第5章 社会の変化と「犯罪」の考え方の変化
第6章 新しい秩序を求めて

著者等紹介

前田雅英[マエダマサヒデ]
1949年東京生まれ。72年、東京大学法学部卒業。その後、東大法学部助手を経て、現在は東京都立大学法学部長。その他、専攻の刑法に関わる各種の審議会・懇談会の委員を務める
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

佐島楓

27
「女性の社会進出は男性犯罪を増加させる」という小見出し、「母親が常に家にいることが望ましい」という記述は偏見だと思った。2014/05/13

壱萬弐仟縁

1
図書館除籍本。もったいない。9年前の本だが、この間のニュースでは警察官の拳銃の命中率を上げる訓練をやっていた。しかし、銃声が聞こえるような世の中こそが、治安が悪いので、心理的に、街に出なくなると、不況になり、の格差社会は踏んだり蹴ったりにも思える。治安と景気は相関があると仮説できる。女性の社会進出により、女性の犯罪者もパラレルで増えたのも納得できる。トラブル、いざこざは、自己主張との衝突であるので、主張を曲げない人が増えた結果である。強い女性といえばそれまでだが、それだけではない。外国人犯罪をどうするか。2012/11/16

抹茶ケーキ

0
90年代後半の犯罪認知件数の増加について。規範の弱体化、(女性の社会進出などによる)子どもに対する監視の低下、外国人の増加などを要因として挙げていた。この議論だとゼロ年代中盤以降に認知件数が低下した理由を説明できないよなとは思った。規範が強化され、子どもに対する監視が増加し、外国人が減ったってことはないだろうし。2017/02/05

新橋九段

0
治安の悪化が少年犯罪にあるとしながらも、安易な若者論に落ちていない点は評価できる。少年法を再考するとっかかりにいい。2013/06/13

びーちゃん

0
評価22010/12/19

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