内容説明
いま、日本の男たちは、本当に元気がない。中年男の多くは、家庭ではうっとうしがられ、会社では上司と部下の板ばさみに遭い、どこにも自分の居場所を持てずにいる。若い男たちにしても何事につけ消極的で、女を口説くことすらできない。いったい、日本の男に何が起きたのか？なぜ、かくも「さみしい」のか？本書は、「さみしい男」から抜け出す道を探り、これからの男たちの生きる指針を提示する。
目次
はじめに―あなたのまわりの“さみしい男”
第１章 さみしい男たち
第２章 働きたくない男
第３章 「働かないシンドローム」の積極的な意味
第４章 家庭に“居場所”がない男
第５章 コミュニケーションできない男
第６章 恋愛しない男
第７章 セックスしない男
著者等紹介
諸富祥彦［モロトミヨシヒコ］
１９６３年福岡県生まれ。筑波大学卒業、同大学院博士課程修了。現在、千葉大学教育学部助教授。教育学博士、臨床心理士。“時代の病と闘うカウンセラー”として、むなしさや生きる意味、孤独などをキーワードに、新たな生き方の地平を切り拓く
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
阿部義彦
16
何故男は元気がないのか？男なら好きな女がいたら口説くべきである！著者は大学の助教授ですが一人でも臆することなく質問をしに部屋を訪れるのは、圧倒的に女性だそうです。勿論成績がよいのもです。逆に男は二三人で群れて部屋にきてなかなか用件を言い出さないそうです。なんか男でも連れションとかに行ってそうですなあ。それは、私の時代では女性の専売特許だったのですがねえ。とにかく女に一目置かれる為には自信をもつ事ですね。本当に男はコミュニケーション能力無さすぎ！男性諸君どうせ女性程長生き出来ないんだから生を楽しめ！2015/10/30
nobody
14
世の中には全く読む価値のない本というのがあるものだ。無内容どころか有害（誤察の山）なエッセイである（これはエッセイだろう。気まぐれにしかデータの典拠や数字を示さぬのだから）。いつから新書にエッセイを入れるようになったのか。安倍首相が大学の文科系学部全廃を打ち出すのも無理はない。諸富はこんな駄本なんか書いていずに成長なしでも豊かだという資本主義の本質に反する「定常型社会」を主張するのだから早くノーベル経済学賞を受賞してもらいたい。経済の量的数値計測も否定するのでGNPに代わる経済指標を提出していただきたい。2019/01/20
だいすけ
5
小さい頃から消費行動に慣らされてきた若者にとって、労働至上主義の世界に身を投じるという行為は、割にあわない選択と映るのだろう。就職する際そんなことは考えもしなかった自分と今の若者、どっちが幸せなんだろう。小谷野さんの恋愛教からの脱却の話は面白い。恋愛ができるのは、ある種の特殊技能を身につけた人だけ、だからその他大勢の普通の人は「恋愛なんて大したことない」と思いなさいと言っている。2017/11/24
まあい
1
有益な部分もあるが、違和感を覚える箇所も多い。もう10年以上昔の本だからだろう。読む価値がないということはないが、手元に置いておく必要はなさそう。2014/12/14
Naota_t
1
題名からして『もてない男―恋愛論を超えて』（小谷野敦、筑摩書房、1999年）みたいな内容の本かな、と思ったら引用されてた。笑 前掲載書と同じで、読んだ後は根拠のないやる気が湧いてくる本。 電車に揺られながら本書を読んでいて、ふと目を社内に向けるとそこに「さみしい男」なサラリーマンがたくさんいたのはちょっと切ない。 『さみしい男』というより『侘しい男』って感じの内容。 本書を読んだ後は、きっと家にいるお父さんに優しく接してしまいそう。 それにしても引き合いに出されてる千葉大男子学生がひどい。。。 2012/10/03
