ちくま新書<br> フロイト入門

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ちくま新書
フロイト入門

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  • サイズ 新書判/ページ数 229,/高さ 18cm
  • 商品コード 9784480058546
  • NDC分類 146.1
  • Cコード C0211

内容説明

精神分析100年。―1900年ウィーンの小さな出版社から刊行された『夢判断』という謹か数百部の書物が世紀を超えて大きな影響を与えつづけることを誰が予想しえただろう。エディプス・コンプレックスの発見と夢の分析を通した無意識世界への限りない探究。フロイトが開花させた精神分析は、複雑な家族構成や葛藤に彩られた彼の生涯と思索の軌跡を映しだす鏡でもあった。近年暴かれつつある新たな史実やスキャンダルの意味を検証しながら、現代に甦る新しいフロイト像を描きだす、気鋭の精神分析学者による清新な入門書。

目次

第1章 ユダヤ人としてのフロイト
第2章 科学者としての人生
第3章 催眠という謎
第4章 患者から学ぶ
第5章 夢の分析
第6章 オイディプスの運命

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

oz

16
初読。フロイトは師シャルコーへの私淑を経て精神分析を立ち上げ独立するが、自身の弟子達とは離反を重ねた。彼は新たなデータが登場すると自身の理論を大胆に修正することを辞さない科学者的人物であったが、弟子との見解の相違については厳格に拒絶したのだ。この一連の個人史をソフォクレスの物語に擬える語り口は面白い。精神分析は広汎で、非客観性で、そもそも真偽の判別が出来ない点で精緻な理論の基盤になり得ない。しかし、その文化的影響の大きさと、心理学がフロイト理論の修正を経て、新たなパースペクティブを得た点で重要なのだ。 2015/06/04

はと

13
フロイトに関する話を聴く機会があったので、自宅に眠っていたこの本を読んでみた。しかし、これは、「入門」だろうか?すでに専門的知識を持っている人達が「入門」的と考えてガイダンスした内容が、初学者にとっては、「難しい内容をかいつまんで話されてもちっともわからない」と感じることがあるが、まさにそういう感じ。2014/07/21

佐島楓

13
フロイト自身に病の根っこがあって、それをなんとかするために分析方法を編み出したということが理解できただけでも彼への見方が変わった。同じ病むものとしては血反吐を吐く努力だったと推察され、痛々しくも思う。2012/05/24

ステビア

11
ちょっと気取った文体。文献が多く挙げられていて嬉しい。2016/06/21

Z

7
フロイトの思想より、伝記の感が強くあんまり思想の説明なくてためにならなかった。まあ精神分析入門なんてフロイト自身が入門書書いてるのでそれを読むしかないか 2017/07/23

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