内容説明
インターネットって、騒がれるわりにはおもしろくもない。ホームページ見るのも飽きたし、ほかには使い道もなさそう。ビジネスへの利用も疑心暗鬼―こんな停滞はもう放っておけない!無限の可能性を秘めた壮大なネットワークを、既存の少数のアプリケーション(WWWなど)と同一視するのは大間違い。アタマの硬い技術者の手からインターネットを解放し、われわれふつうの生活者&仕事人&遊び人が多様なコミュニケーションを構想し、実現していこう。勇気ある“王様は裸だ”発言、インターネットの現状大批判。
目次
まえがき 主人の入居を待つインターネット
1章 ネットワークの物理学―仕組みは単純、ひろがりは世界大
2章 ネットワークコミュニケーションの可能性―多様な通信形式の立体的併用ができる
3章 インターネットアプリケーションの仕組みとWeb批判
4章 グローバルネチズンの罪と罰―コンピュータネットワークならではの性質を見極めよう
5章 コミュニケーションと生涯学習―画一教育の行き詰まりに代わるもの
6章 ネットワーク人間とネットワーク社会―階層を横断縦断して動き出すものは何か?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kaizen@名古屋de朝活読書会
58
#感想歌 インタネットネットワークのネットワーク機械翻訳言語の壁に #御礼歌 翻訳本お世話になったTurbo C, C++とJAVAアンチパターン2016/09/01
ピラックマ
2
98年の本、ロッキンオンのライター時代から氏のテクストに感化されっぱなしなので変わってないんだと変な安堵感。ネットの技術本ではなくコミュニケーション論から貨幣論までドンドン飛ばしまくりなのは昔と一緒。これから10年超を経て技術的には達成されている部分も多いけどヒト自身は大して変わってない感。ネットによって感覚器官ばかり鋭敏になり、それこそ動物化してってる一方かもね。2011/10/16
Kentaro
0
この本が出版されて以降、20年で、ムーアの法則によるコンピュータ性能の飛躍的進化とモバイルに適した小型化が進み、スマートフォンの登場やIoTによるユビキタスネットワークの実現と人工知能に目がついたことでインターネットはカンブリア爆発を始めました。 インターネットはグローバルに広がる可能性を持ったものです。今後もブロックチェーンと5GにIoTとビッグデータとAIが結び付いて目覚ましい革新を続ける筈です。残念ながら本書にはこういった未来予測は一言も触れられていません。それだけに今後の示唆を得られた感じがします2018/02/23