ちくま新書<br> 海から見た戦国日本―列島史から世界史へ

ちくま新書
海から見た戦国日本―列島史から世界史へ

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  • サイズ 新書判/ページ数 221p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784480057273
  • NDC分類 210.47
  • Cコード C0221

内容説明

那覇を拠点に中継貿易で賑わう港市国家・琉球。津軽、松前から北へ広がる対露交易。そして明の世界秩序に挑戦し、朝鮮出兵を企てた豊臣秀吉…。日本史の一六世紀は、戦国の乱世から、織豊政権による全国統一を経て「徳川の平和」で幕を閉じる大変動期だった。では日本列島の外では、どのような事態が展開していたのだろうか。キリスト教や鉄砲の伝来、日本銀の交易ネットワークについてのエピソードを交えて、地域が世界に直接つながっていたボーダーレスな時代を描く。

目次

第1章 一六世紀、または世界史の成立
第2章 蝦夷地と和人地
第3章 古琉球の終焉
第4章 ヨーロッパの登場とアジア海域世界
第5章 日本銀と倭人ネットワーク
第6章 統一権力登場の世界史的意味

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

coolflat

17
応仁・文明の大乱の結果、幕府・朝廷という中央権力が決定的に没落すると、対外関係設定への国家レベルの規制はほとんどなくなり、大内氏が朝鮮通交に圧倒的なヘゲモニーを確立したり、島津氏が琉球通交の掌握をねらったりという、地方権力独自の動きが目立ってくる。明に対する体裁上、国王通交の形態が守られていた対明勘合貿易も例外ではなく、1460年代以降、細川氏=堺商人と大内氏=博多商人との争奪の対象になってしまう。蝦夷地には安藤氏の勢力下にある和人勢力が進出し、交易をめぐってアイヌとのトラブルが頻発するようになる。2022/08/28

HMax

2
中央集権体制が整うと自由でなくなってくる。いつの世も同じですね。 16世紀には世界で流通する銀の1/3が日本産で、その後は明治にも金が流出し、昔は日本は金銀財宝がザックザックの宝の国だったんですね。 それにしても豊臣秀吉は明を征服した後は北京に遷都することを考えていたんですね。 2016/01/23

zero

0
memo:ザビエルとアンジロー2014/11/25

うみ

0
社会科レンジャーミッションの関係で,突発的に村井章介祭り開催。このあたりからネタを拾って授業案をつくってみる。好きなんだ,こういうの。2013/11/02

aki

0
中世から戦国、江戸時代にかけて、海外に開かれていた4つの口(蝦夷など北方諸国を対象とした松前、中国から東南アジア・日本・朝鮮半島などの海洋貿易の拠点となった琉球、朝鮮半島との交渉窓口となった対馬、ポルトガル、オランダとの交易拠点、長崎・平戸)を中心に「世界史のなかの日本」を浮かび上がらせた本。日本が中世から近世にかけて、たいへんな貿易国家だったことがわかる。中国・福建省と日本が、わずか12~13日で航海できたことに、びっくり。視点が変わる1冊だ。残念なのは何の検証もなく、日本と倭を同一視していること。2012/09/13

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