内容説明
そば仙人ならぬそば打ちの哲学者が、苔むした石臼を「賢者の石」として甦らせ、究極の逸品を味わう愉楽を説く。
目次
第1部 そばとのダイアローグ(そばを打つ―リズムの世界;そばつゆを仕込む―ハーモニーの世界;自分で粉を挽く―石臼のおもしろさ;趣味としてのそば)
第2部 そば十景(借景のなか;地図にない里;そば往生;旬の音 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ようはん
12
著者の故・石川文康先生は哲学者であるが、そば打ちとそば愛好家としても造詣が深い事が分かる。後半のこれまで体験したそば愛好のエピソードの数々は印象に残る話が多い。2020/06/07
しょうたろう
2
著者のそばに対する熱意がすごい。加水は1%のズレも許されない。打つ人によってそばの味は変わるってのは驚き。2011/07/22
ほわわん
1
何気なく読んだのが最後、ソバ好きになってしまう恐ろしい引力があります。一日三食ソバを食べたい…そばそばそば。 そんな本。 ちょっと待って。この本はあと三十年は理解できない気がする。 この本はいつまでも確認するように読んでいきたい。2013/08/27
satochan
1
そばを哲学と結びつけるとは・・・。笑。そばの作り方とか、そば粉の話とか、ドイツの話に、蕎麦屋さんの話。そばつゆとかについてもものすごく語っている。そばってのは奥が深いのだ。と思えると思う。そばの食べ方については、少し異論があるけれど!!手打ちそばには海苔にも意味がある・・・と思う。AよりBがおいしいとかそういうのは他人に決められるものではなく、ましてや、自分によっても時と場合などによって変わる。そういう考え方は好きだ。変わり蕎麦も大切な蕎麦なのだと思えた。挽きたて打ちたてゆでたて。大切なり。2011/11/18
れむ
0
理屈とシップは云々かんぬん。3分の1ぐらいでおなかいっぱいになった。2016/08/28