内容説明
なぜ日本人は英語がうまくならないのだろうか。なぜ珍妙な和製英語がこうも街なかに氾濫しているのだろうか。日本の英語教育における基礎工事の欠陥こそが、その元凶であろう。もう一度「英文法の基礎」の根源的理解に立ちもどって、土台から立てなおす必要があるのではないか。中世ヨーロッパ以来の文法学論争を踏まえつつ、わが国の英文法理論がかかえる混迷と謎に鋭く迫るとともに、基本動詞から比較級・仮定法にいたるまで、英文法の基本体系のエッセンスを説き明かす。ここからはじまる「基礎英文法」再入門。
目次
第1章 なぜ、日本人は英語がへたなのか
第2章 haveについて考える
第3章 I am happy.は「私は幸せです」ではない
第4章 基本的な動詞の使い方を知ろう
第5章 文型理論と品詞分類法は違う
第6章 Itとpeopleについて考える
第7章 日本人だけしか使わないヘンな英語
第8章 仮定法はなぜむずかしいか
第9章 英語文法理論の体系
第10章 文型理論と「第五文型の文」
第11章 比較の表現
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
112
三分冊の英文法の本の第1冊目です。もともと英語が専門ではない人だと思いますが、よくこれだけの本が書けるなあと感心しました。題名があまりという感じです。ほかの英文法の参考書と比べると、読ませるタイプの参考書で私はそんなに悪くはないと感じました。ある程度基礎ができている人が読むといいのだと思います。2016/02/12
takaC
44
やっぱり疲れる読書になった。ユーザー数から推測すると、この第一冊は続編の『続・…』や『完結・…』の3倍くらい読まれているということなのかな?2013/05/20
さきん
20
著者独自の見解も織り交ぜてあるが、文法の背景にある哲学や思想まで絡んで図式ももちいて説明してあることがありがたかった。中学生の時に読んでいたら、苦手科目にならなかったかもしれないと悔やむ。2020/03/28
それん君
5
日本の英語教育がバカらしくなりました。センター試験の文法問題にネイティブから「俺の英語は間違ってるのか」と言われる文科省がいたたまれます。2017/01/18
Masa
5
図書館で発見。借りる。予備校の先生が書いた本。珍妙な和製英語を駆逐すべく英文法の根源的理解を、、、って威勢は良いがそれほど注目すべき内容はない。続編、続々編があることが驚き。2014/09/27