ちくま新書<br> ヤミ市幻のガイドブック

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ちくま新書
ヤミ市幻のガイドブック

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  • サイズ 新書判/ページ数 222p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784480056405
  • NDC分類 210.76
  • Cコード C0236

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

岡本匠

7
戦後、食糧供給がままならない中、人々は様々な物資をヤミ市から手に入れていた。しかし、ヤミ市とはいったいどのような物なのか、その実態はほとんど知られていない。本書は、ヤミ市の建築、何が売られていたのか、どのような人がヤミ市を開いていたのかなどについて書かれている。おすすめは、第4章の「ヤミ市料理のレシピ」。占領軍の食堂の残飯を原材料としたごった煮やおから寿司、焼きそばなど、中々興味深かった。本書では、東京のヤミ市ということなのだけれど、東京以外の地方ではどのようにヤミ市が展開されていたのだろうか。この分野の2017/04/26

rbyawa

0
b086、新宿西口にあったというヤミ市のことを知りたくて手を取ったのだけれども、どちらかというと体系的だったのは最初のほうくらいであとは断片的にそれぞれの土地での証言や並んでいた物品などに関して触れられていたといった感じだったかなぁ。正直「カストリ」というあまりよろしくない響きを持つこれが一番真っ当なアルコール分だった、というのがなんとも言えない状況を表していると思う。失明や命削ってまでメタノール飲まなくても…と思うのが傲慢なのだろうか、まあ米兵は飲まないでマジ。違法だけど、まあ、純粋な生命線だよなぁ。2011/10/03

新田五郎

0
戦後のヤミ市について解説した本。「どんな食べ物が売られていたか」書かれているのが面白かったが、最後の方の「ヤミ市の生活文化論」はほぼ蛇足に感じた。95年に出た本だが、軍歌やパチンコの文化論に関しては今はもう少しマシなものが出ていると思う。 まあ全体的には面白かったですよ。2021/12/29

環世界

0
面白かった。ヤミ市の概要からテキ屋の「組」組織、提供されていた食べ物まで。戦後の混乱期を象徴するヤミ市の考現(古?)学。江戸東京博物館の再現プロジェクトの成果とのことで、主観的な思い出話にとどまらないしっかりした作り。2020/11/12

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