目次
第1章 海を渡るジョージたち
第2章 汽車にのって
第3章 歴史がつくった田舎
第4章 情熱と失敗の記念碑
第5章 生きている宗教の国
第6章 円塔とケルト十字架のある風景
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
橋川桂
10
最近なんかはまっているジャック・ヒギンズのショーン・ディロンものからアイルランドに興味を持ったので、アイルランドというとテロのイメージが強いが、それはイギリスの一部になっている北アイルランドで独立派がやらかしてるんであって、それ以外の地域は西欧屈指の治安の良さなのだと言われたら、なんか申し訳ない気持ちに。2018/11/10
timeturner
4
(気の毒な事情により)木を見て森を見ない感はややあるものの、アングロ・アイリッシュやアイルランドにおけるカトリックの考察は、トレヴァーなどアイルランド文学を読む際の参考になる。日本におけるアイルランド受容の歴史も興味深い。2014/06/29
Penn
3
20年以上前、旅行する前に買ってそのまま積読状態にあった書物。映画や文学をも交えた、愛にあふれるアイルランド案内。自殺率や自動車の保有率が低いといったデータや、道路が悪いとか、治安が良いという話は、今もそうなのかなと思うところはいくつかあるけれど、それでも十分に楽しめた。ちょっと意外だったのは、アイリッシュたちが愛してやまないギネスの話がちらりとしか触れられていなかったことと、当時エンヤやメアリー・ブラックでミニブームだった音楽の話が出てこなかったこと。そんな話も、読んでみたかった。2017/04/01
Kumo
1
全六章、それぞれの象徴的な話題から膨らませた、彼の国の四方山話が続く。著者の博識なくしては語れないアイルランドの裏表が覗けて楽しめたが、書きぶりが少し窮屈というか何というか…。「あとがき」の言い訣を読んで納得したけれど、良くも悪くも著者の人となりを強く感じた。2016/10/19
tanosyk
0
学識と文章の旨味が程よくブレンドされている。2013/05/06