感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひらちゃん
62
満洲からの引揚者。夫と離れ3人の幼子を連れてひたすら38度線を目指すこの女性は藤原ていさんご本人。序盤の裕福な奥様で夫に頼り切りだったであろう姿は、一年後強い強い母になっていた。当時の政府が引揚者に配慮するなど出来ない程頼りにならない事に怒りを覚える。この家族のだれが亡くなってもおかしくない状況。子供たちが中国残留孤児にならずにすんだ奇跡。壮絶でした。正に今、読まなければいけない。そんな自伝です。2017/08/03
ミーコ
46
新聞の書評にて知った本ですが 藤原ていさんの満州から日本へ引き揚げるまでの壮絶な実録本。３人の幼子を連れ、食べ物もろくに口に出来ず、いつ死ぬかも分からず 山を越え川を渡り、どんなに過酷な事であっただろう と想像を絶します。３人の子供を守りぬき 流行り病に掛かった時も諦めず･･･ 日本の地に降りたった時は どんな気持ちだったでしょう。この時代の事を忘れてはならないと思います。他の書も読んでみたいと思います。2017/07/02
シャーリー
0
藤原ていさんの満州からの引き揚げの体験を知りたいと思って読みましたが、想像以上の内容でした。2010/04/20
